夜話  787  山本健吉・秀野夫妻への八女市民の詫びと報告 | 善知鳥吉左の八女夜話

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 夜話787山本健吉・秀野夫妻への八女市民の詫びと報告


平成七年五月七日開場した御両人の資料収蔵庫が十七年ぶりに条例が制定され「山本健吉夢中落下文庫」として公開され利用されるようになりました。


善知鳥吉左の八女夜話一万二千余点の資料の八女市への寄贈手続きをご遺族より委任されて以来懸命に全目録の作成をして八女市に十七年間 寄贈のお手伝いをつづけました。

その間寄贈目録を八女市教委は破棄し、全くご両人、ご遺族のご好意を無視しました。数年前岩戸山古墳の豪族の居館の焼失も、再三の施設条例化の市民の注意を無視した結果でした。

それらの経験から八女市教委・八女市に施設の規範、つまり条例化を働き続け、やっとことし新市長新教育長の賢明なご判断により三月に条例が制定されました。

つまり前市長らは十七年間 寄贈資料の市民利用の手段を奪っていいたわけです。

あまつさえ八女市はみずからの怠慢の責任を逃れるため、以後の寄寄付を断りました。

行政機関が、文化勲章受章者と著名な女流俳人の遺品の継続寄贈を断ったのです。
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このような行政機間の存在は八女市民としてまことに恥ずかしいことであります。

国内でこのような無智無礼な行政機関は皆無であり委任事務に携わった市民として恥じいる次第です。

文化勲章受章という国家の表彰者を、八女市という公的機関が侮辱したと言っていいでしょう。

しかし十七年という考えられぬ空白は新市長らの努力で断ちきられ条例が施行されたことをご報告いたします。

こんご健吉先生とのご縁の深い歌手さだまさしさん、芥川賞候補の原爆作家後藤みな子さん、詩人高橋睦郎さんらにご協力願って資料利用の市民運動を展開したく思っています。

非力な市民運動ですがご両人のみ魂の御加護をお願いいたします。

                               敬白      

上 山本健吉(石橋貞吉) 下 義兄清水昆 絵 石橋秀野


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