「本丸まで20~30分ぐらい」と地元の方。
ウーン…、帰ってこれるかが不安。
しかし、本丸の石垣を下から仰ぎ見ると、登ってみたい。
標高140㍍。「行くぞ‼」。
三の丸櫓門からスタート。
それほど急ではないが、登り道が続く。
残り700㍍か…。
平坦な登りに見えるのだが…。
なんとか行けそうか。
途中、おぉ、豊後水道の海が見える。
まだまだ歩く、登る。
おっ、石垣!
つ、着いたか、着いた! すごい、本丸外曲輪を支える四段の石垣。
独歩碑。
国木田独歩は佐伯で英語の教師をやっていたという。
佐伯の地を題材にした作品が多かったというが(ムム読んでない)。
佐伯城は、初代城主・毛利高政によって慶長11年に築城、高政は2万石の藩主に。
因みに、我が松本城主だった石川康長は改易され後にこの地に配流となり、毛利高政が預かった。
城は、十数年後失火で三層の天守などを焼損、その後も毛利氏が代々藩主だったが、天守は築城されなかったという。
しかし石垣は当初のまま、ほとんどが現存しているという。
本丸内のほぼ正方形の天守台の石垣は高く、6㍍近くあるらしい。
本丸を囲む本丸外曲輪は、犬走りのような形をなす。
石垣に沿って、二の丸方面へ
天守台への渡り廊下橋口。
ここから二の丸へ。
二の丸は広く、高い石垣に守られている。
眼下に広がる市街地、番匠川が左手に流れ、海に注ぐ。
二の丸をしばらく歩いていくと、西出丸とつながる虎口へ。
かつては渡櫓、門が築かれていたという。
ここが佐伯城の大手門だったということか。
西出丸を下って三の丸へ近いらしいのだが、無理無理、急坂!
いやぁ、本丸から二の丸、西出丸と平坦だったので、ついつい歩いてしまってかなり足が辛くなってることに気づく。これはまずい。
これはもう帰らないと!
登って来た道の独歩碑まで戻る。
下り道、足がブルブル震えて、休み休み立ち止まり…。
やっと三の丸櫓門の駐車場へ、やっとやっと到着、じかれたぁ、およそ9000歩。
達成感より疲労感。ばてたぁ~