奈良の広大な平城京公園。
朱雀門も、
大極殿もすばらしい。
初めて若草山へ。
わわぁ、古都一望じゃんか!
今までなんで来なかったのだろう。
鹿もいっぱいだ。
そして帰途。
桑名市の近鉄線益生駅近くに、ほんとうにひっそりと、俊寛塚と有王塚がひっそり佇んでいた。
「いやぁ、ここにいましたか、俊寛さん」
と、話しかけたくなるような。
今回、奈良へ来た一番の目当てが俊寛塚だった。
塚を草むらの中に見つけた。
地元の方に直接私が、塚のことを教えたというのがまたよかった。
それがさらに帰途、桑名にて、有王塚まで詣でることができるとは。
案内碑の先に、有王塚が。
「よく行ったねぇ、有王クン、あんな遠い島まで」
そんな私の幼いころ知った物語の思いを果たせて、気持ちが実に満ち足りた。
「こうなれば、喜界ケ島にいってみたいなぁ」
ハハハ、これこそかなわぬ夢か。
平安の時代から今日まで、多く人が、平家物語・源平盛衰記の読者がそんな夢をみたことだろうな。
……重衡墓、俊寛塚、忍性墓。
かつて20年前ころ奈良に来て、薬師寺の東塔や法華堂(三月堂)の仏像に感動した頃。
全く考えもしなかった違う満ち足りた感慨…。
また奈良に来るな、こりゃ。