●富士山麓紀行11 箱根竹の下の戦い以後、南北朝時代に | きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

熱く 燃えて 散って 逝った 我ら祖先のもののふ達 その懸命な生きざま姿を追う旅を続けています。

富士山の南麓といえず、東のふもとの御殿場市のとなりの小山町

ここにかつては教科書にも載っていた「箱根竹の下の戦い」の古戦場が。

「知らんなぁ…」

と言われそう。

 

合戦図も兵の動きもよくわからないような地味な、ドラマでもほとんど出てこない合戦。

かつての大河ドラマ「新太平記」でどうやったかどうか。

だが合戦の内容はかなりドラマチック。

 

足利尊氏VS新田義貞弟の脇屋義助は、箱根竹の下、足柄峠付近で激突!

尊氏弟の直義VS義貞は、箱根で激突(箱根峠あたりという)。

 

合戦は、尊氏・直義兄弟方が大勝利。

後醍醐天皇の命令で京から出陣してきた新田勢が敗北。

よってここから、足利尊氏と後醍醐天皇の対立は決定的となり、実質的に南北朝時代となる。

 

………「後醍醐天皇がわしを討伐するだと、ああ、わしはもうダメダ。わしは隠居する、断髪する!」

「にいちゃん、気持ちをしっかり持て、兵士はみな兄ちゃんを頼りにしてる。にいちゃんがいなきゃ戦は負けちゃうよ」と、髪を切った兄尊氏を励ます直義。

「そうかぁ、そんじゃやってみんべぇか」

とかなんとかで、尊氏は竹の下へ出陣したとか。

こんな話を授業でしたことある。

 

尊氏を大将に迎え、士気上がった足利軍は竹の下で大勝利となる。

箱根の直義軍は劣勢だったが尊氏が勝ったので逆転したとか。

 

南北朝の抗争は、何が正義か?天皇方は正義か? 何がなんだかよく分からんあたりが物語を複雑にして人気が無いというか、………おもしろそうな話なんだけど。

 

南北朝時代は、楠木正成が人気独り占めか。

小山町の竹の下の古戦場は、ほとんど訪ねる人もないようで、閑散。

しかも雨が。

私も実は数年前、「ちょっと行ってみるか」と寄った口。

古戦場の中心ふきんの道路わきに戦場の碑。

この石碑近くから、足柄峠を望むも雨脚が。

 

近くの興雲寺境内に、合戦戦没者の供養塔が。

もう少し合戦について調べて、もう一度古戦場を訪ねてみたい。

また三島市には、尊氏の嫡子・二代目足利将軍の足利義詮の墓所があるという。

確か京都にあったような。

ほんと南北朝時代のことはよく分からない、残念だ。

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