10番ちゃんについて(追記) | やまゆり ファーム

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原発事故の影響で警戒区域に指定されている圏内で、 殺処分対象となっている牛の殺処分を認めない畜産農家と、いのちを守りたいと願う個人の有志が運営していた「旧ファーム・アルカディア」から引き継ぎ、2012年7月に発足した、やまゆりファームの活動レポート!


みなさま

いつもやまゆりファームに関心をお寄せくださり、またあたたかい応援をくださり誠にありがとうございます。
さて、「赤耳標10番ちゃん」になされた安楽死について、23日に当ブログで発表しましたわたしたちの見解について、様々な方からご批判やご賛同、疑問や質問が届いています。

それぞれのメッセージを読ませて頂きお話を伺っていますと、そこから派生して行われている議論が、ややもすると被曝牛の保護や動物保護に思いを寄せる人びと間の相互不信の増幅に繋がっていきかねないことを、わたしたちは深く懸念しています。

わたしたちの発表した見解がそうした相互不信を生み出す源流のひとつになってしまうことは、わたしたちの本意ではありません。

10番ちゃんが亡くなってから後も、牧場では日々、希望の牧場スタッフ・伊東獣医師・ボランティアさん・やまゆりメンバーがこれまでと変わらず、共同で牛の世話に従事しています。

わたしたちは、希望の牧場代表・吉澤正巳さんが兼ねてより発してこられた「決死救命・団結」のメッセージの大切さを、ここで再確認したいと思います。

震災から3年を迎え、東京電力福島第一原発事故が福島にもたらし、現在ももたらしている巨大な原発事故の被害に対する反省や検証も不十分なまま、政府が原発再稼動そして新設への動きを見せていることに大変な危惧を感じています。

わたしたちの見解は見解として持ちながら、牧場ではこれまでより以上に、牛に関わるたくさんの方と協力し合い、力をお借りしながら、牛の世話に従事していきたいと思います。

以上、追記といたします。

文責:やまゆりファーム事務局