「赤耳標10番」への安楽死処置についてやまゆりファームの見解 | やまゆり ファーム

やまゆり ファーム

原発事故の影響で警戒区域に指定されている圏内で、 殺処分対象となっている牛の殺処分を認めない畜産農家と、いのちを守りたいと願う個人の有志が運営していた「旧ファーム・アルカディア」から引き継ぎ、2012年7月に発足した、やまゆりファームの活動レポート!


皆さま

牧場で20日(月)実施された「赤耳標10番」への安楽死処置についてやまゆりファームの見解をお伝えいたします。

※事実関係の詳細は「希望の牧場」ブログを参照下さい。
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/

やまゆりファーム代表岡田はこれまで、「赤耳標10番」に対し他のスタッフやボランティアさんと同様、その回復を願って世話をつづけて参りました。安楽死が行われた当日、岡田は休日のため牧場におらず翌21日午前10時、「10番くんが居た場所が凄惨な状況になっている。居るはずの子がいない」と駆けてきたボランティアさんにより異常を知り、伊東獣医師に電話をしたところ本人から初めて事実関係を確認、その場で強く抗議いたしました。

昨22日(水)、牧場にて話し合いを行い確認しました通り、「安楽死を決めた経緯や実施の過程において、関係者及び内部での報告や連絡、議論が不十分」であったことが大変残念であり、悔やんでも悔やみきれません。

今回の件につきまして、2月に討論会が予定されています。伊東獣医師には「赤耳標10番」の安楽死処置を実施しその死を確認するに至った詳細な経緯や、研究機関へ臓器提供をした目的など、すべてを明らかにして頂きたいと考えます。

やまゆりファームの団体目的は、動物福祉・動物愛護の考えに基づく保護牛の終生飼養の実現です。その目的に反する実験等には今後も参加せず、同意いたしません。

以上の見解を元に討論会に参加する所存です。

最後に。
「赤耳標10番」のことを、わたしたちは「10番ちゃん」と呼び親しんでいました。いつもの呼び方で、最後を送ります。

10番ちゃん、頑張ったね!
出逢えたことが嬉しかった。ありがとう!

やまゆりファーム
代表 岡田久子
メンバー一同