夫が食べず、話さなくなってから、17日目。
手術前日までのお話は→こちらのカテゴリ
2023年3月1日
明け方5時10分に電話がなる。（4時50分にも一度電話があったみたいだが気づかなかった）
病院からだった。「容態が急変しました。今すぐ病院へ来られますか？」と。
まず夫の両親に電話をして、子どもたちを起こして急いで病院に向かった。
昨日の医師からの話では、今日明日でどうこうなることはないけど予断は許さない、というお話だった。
まだ、逝かないで！ ひとりにしないで！ お願い、待っていて！
心の中で強く強く叫びながら、早朝の道を車で急いだ。
15歳の娘は今の状況に気づいているのか始終無言。6歳の息子はおそらくわかっていない。
子どもたちにゆっくり説明する余裕はなかった。
病院に着くと医師からすぐに説明があった。
- 脳腫瘍の腫れが引かず、周りを圧迫して脳ヘルニアを起こしている
- 他の部分もその影響で脳梗塞を起こしている
- 意識は完全に無い、瞳孔は6ミリ。非常に危ない
- このままだとあと1〜2時間しか持たない。
- このレベルだと手術も無理という病院もある、救命というより延命の手術になる可能性
- 緊急なので精密に腫瘍を取るというよりはざっくり取るので、助かったとしても意識が戻るかわからない。
- 手術開始後1時間（脳を開くとき）が一番危ない、そのまま逝ってしまうかもしれない
「それでも手術を希望しますか？」と聞かれ「お願いします。どうかよろしくお願いします」と泣きながら頭を下げる。
7時ごろ、手術室へ入る前にタブレット越しに数分だけ顔を見せてもらえた。
家族で必死に大声で夫に声をかけた。
「待ってるからね！」「頑張って！」の他に「ありがとう」も言った。
だって、、もしかしたら最後かもしれない
「愛してるよ」と言いたかったけど、さすがにそれは恥ずかしくて言えなかった（1人だったら言っていた！）。
「大好きだよ」とは言ったかもしれない。
だけど、、死を目の前にしたらこんなにも言葉が出てこないものだ。
数週間前まで普通に元気だった夫が、もしかしたらもうすぐ死ぬかもしれない。
夫は今、三途の川の岸辺にいるのかもしれない。
お願い！！！ その川を渡らないで！！！
続きは3月6日（水）19時30ごろ更新します！