夫が食べず、話さなくなってから、6日目
病気になる前の夫はかなりのキャンプ好きでテントもギアも揃えて、毎月ファミリーキャンプ＆ソロキャンを楽しんでいました。
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2023年2月18日（土）
この土日の連休は、6歳の息子と二人でキャンプに行く予定にしていた。
私と14歳の娘は試験勉強があるのでお留守番の予定。
前日に引き続き、さすがに様子がおかしい夫を行かせるのは心配で、ずっとずっと夫に「やめたら」と言っていたけど、「大丈夫」と言って荷物を車に詰め込み、結局出かけてしまった。
結果的にこのキャンプが夫が行く最後のキャンプとなった。
昼過ぎに夫からLINEが入ってきた。
「テント忘れた
」
ありえない、、
夫はキャンパー歴5年になる。
いつもきっちりと用意をしてパズルのように車に綺麗に詰め込む。
絶対ありえない、、、 おかしい、、
すぐに電話をしたら「テントは借りれた」とのこと。
お昼はどこかスーパーへ寄ると言っていたが、寄らずに食料も何も買っていない。
無事着いたけどテントとライト、焚き火の薪は持って行ったけど、火をつけるものなど忘れたとのこと。
「私もそっち行くわ！」と言うと「来たら怒るよ」と。
夕方、心配がつのり再度電話をすると「車の中にいる」とのこと。
やっぱりおかしいと思いすぐにキャンプ場へ向かった。娘は一人で一晩留守番。。仕方がない、、
「もうすぐそっちに着くよ」とLINEをすると「なんとかやってます」と返事が。
結果的にこれが夫からの最後のLINEとなった。
電車とタクシーを乗り継ぎ2時間半ほど。なんとか20時になる前に到着できた。
到着すると中途半端に立てた真っ暗なテントの中で、息子と二人で寝袋に入ってじっとしている。
息子に持たせたゲーム機も車に置いたまま。
すぐライトをつけてあげて、息子に買ってきた巻き寿司を食べさせる。夫はやっぱり食べなかった。
いつもなら、お酒とおつまみを楽しみつつまったり焚き火を楽しむところだけど、今日は何もせずにずっと寝ている。
私と息子はテントの中でゲームをしてしばらくして3人で寝袋に入った。
周りは楽しそうにバーベキューや焚き火を楽しんでいる。
私たちは暗い寒いテントの中で無言で夜を過ごした。