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<あらすじ>
アジェと身重の妻アストリッドは、妹のラジャ、親友3人と一緒に車で空港へと向かっていた。
だが途中、強盗に遭い立ち往生していた娘マヤを拾い、家まで送り届けることに。
森の中の屋敷で、マヤの母親ダラは、お礼に夕食を振舞いたいと言う。
若々しいがどことなく不気味な女主人と、得体の知れないマヤの兄2人。
・・・そこは、不老不死の命を得ようとするダラの一族が、餌食を誘い込むための恐怖の館だったのだ。
料理に薬を盛られ、自由を奪われたアジェたちに想像を絶する惨劇が襲いかかる。
<レビュー>
プロローグがものすごく気になります。
モノクロビデオ映像に3人の子どもたち。
中でも、このお兄ちゃんがものすごく気にかかります。
さて、この作品ですが、インドネシアの映画です。
画面に漂う独特の濃い雰囲気はお国柄なのでしょうか。
登場人物の顔も心なしか濃いです。
そんな登場人物たちが空港へ向かうところから物語は始まります。
豪雨の中、一同がドライブ中、車道に飛び出て来る女性。
慌てて急ブレーキ、幸い事故には至らなかったのですが、雨の中震えている女性が気になります。
事情を訊きに下心アリアリのチャラ男が車を降り、女性に近づきます。
なんでも女性は強盗に遭ったとかで、帰る術がないそう。
同情した車中の女性が「乗せていってあげたら?」と声をかけます。
思えばそれが運の尽きでした。
DVDジャケットでベラ(妖怪人間)似の女性が人間の指をシャウエッセンよろしくフォークに突き刺してる時点で、もうこの映画は人喰い映画だとバレバレです!
拾った女性の名前は「マヤ」。
マヤと言えば私の中で絶対的にコイツなんですが、このマヤより演技力優れてるんでしょうか。
いや、困ったフリして車に乗り込んだ時点で、もうアカデミー女優クラスでしょうね。
・・・マヤ、恐い子!!!
女性を乗せて一同の車は彼女の住む屋敷へ。
鬱蒼と茂る森の中にあるものの、ベタなホラーハウスではなく、瀟洒な豪邸。
「お願い、お礼がしたいし母に会わせたいからちょっとだけ寄って行って」
美人の頼みに鼻の下を伸ばしたチャラ男が「いいよな?」と言い、ここで引き返せば誰も死なずにエンドロールだったのに(そんな映画は実につまらんですが)、もう本格的に死へのカウントダウン開始。
古いものの、シカの頭のオブジェがたくさんの豪勢な屋敷の中には、マヤの母が待機しておりました。
「マヤの母、ダラです。」
いやー、ダラと言うよりもベラでしょう。
迫力ある母娘に毒気を抜かれたような一同。
しばらくして、マヤのお兄ちゃんも登場。
「どうも。兄です。」
お兄ちゃんは物腰の柔らかい王子様タイプのハンサムさんなんですが、そこはかとなくサイコキラー臭が漂っています。
目怖いよ。最低でも10人は殺してるよね。
挨拶してすぐ失礼すると言ったにも関わらず、マヤの巧みな話術とマヤ母の大迫力ビジュアルに負けて、食事はおろか宿泊まですることになってしまった一同。
妊婦の女性と夫だけ、身体を休めたいと言うことで食事を辞退して2階の客間にいましたが、残りの人間はこの体たらく。
酒に混ぜモノが??全員もれなく撃沈
撃沈した客を地下室へ運ぶよう、マヤ母はもうひとりのお兄ちゃんに指示します。
もうひとりのお兄ちゃん。
あっ!!!冒頭に出てきたコイツの進化形態か!!!
更にお兄ちゃん、一人目の「処理」を開始。
ここまで非常にサクサクお話が進んでいきます。
チェーンソーで解体はじめ!
ゴアシーンけっこう頑張っておりますよ!
さばいたお肉の鮮度品質管理万全!
仲間のひとりが解体されるのを見て、待機部屋にいたほかの仲間は当然大パニック。
反撃、脱走もことごとく失敗。
更に、騒ぎの最中、個性的な部下を引き連れた刑事さんがせっかく脱走しようとしていた男子をご丁寧に連れて来ちゃいます。
部下が揃いも揃って変、でも一応全員警察
そして予想通り、刑事さんたちも全滅します。
ボス刑事は結構がんばるんですがね・・・もともと死相漂ってるからダメです。
残念です。
こんなお祭り騒ぎの中、例によって産気づく妊婦一名。
ホラー映画においては、こういうキャストは足手まといだしめんどくせー以外何者でもないんですが、生まれたあとの赤ちゃんが静かでおりこうさんに寝てるのでちょっと和みます。
ホンモノの赤ちゃんなので、人生初の映画出演がこの作品と言うことでしょう。
生後まもなく俳優デビュー!しかも初出演作品はグチャグチャのホラー!
なんとも輝かしい人生の幕開けです。
大惨事の中、無事生まれる!祝!ホラーデビュー!
生まれた赤ちゃんと母親を前に、マヤ母(以下ベラ)は言います。
「もはやあなたの子ではないわ」
劇中に、子どもたちに人体解体レクチャーをする教育ビデオがあったり、赤ちゃんサイズの人骨があったりするので、赤ちゃんの用途は不明です。
食べるために必要なのか、後継者として英才教育を施すのか。
それは明らかにされていません。
ここでベラは赤ちゃんの母親と父親に究極の選択を迫ります。
「赤ちゃんを諦めれば2人でここから逃げられるわよ。でも、赤ちゃんを選ぶなら2人とも死ぬわよ☆」
・・・いくらなんでもあんまりです。
しかしここからかなり頑張りまして、残りの生存者でお兄ちゃん2人と妹(マヤ)を倒します。
実は劇中で彼らの家族写真が出て来るんですが、どう見ても日付がおかしいんです。
単純計算しても200年以上生きてることに。
どうやら彼らは人肉摂取がドモホルンリンクル代わりになってるみたいです。
大切な子ども達を殺され、怒り心頭のベラ。
絶対に誰も生かしちゃおけません。
「よくもやってくれたわね?」
「許さなくてよ!」
ここでベラがチェーンソーを手に、生き残りの女子(赤ん坊の母)に自分たちの目的を話します。
「あなたたちが必要なの」
「私たちが生き永らえるためにね」
「さっきご飯食べた時、味わったでしょ?(人肉)」
「おいしかったでしょおおおおおおおおおおおおお!!??」
ギャーーー!!!怖い!ごめんなさい!!!(オシッコジョー)
ここからベラがバーサーカーモード、突入。
「ぬおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」
「うおりゃあぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」
もう誰も止められない。やめられない止まらない。
果たしてこの屋敷を生きて出られる人物はいるのでしょうか?
おまけ☆
女子のひとりが大反撃!クマちゃんスティックで眼球串刺し!
「何てこった!」
狙っているのか?観光地にある合成写真的なアレのつもりか?
ハマり過ぎてるぞ!背景!
この手の映画を観慣れている私にとっては、シースルー展開で安心して観ていられましたが、後半がかなりの血の量でグチャグチャ!(しかしブレインデッドほどではない!)
そして、発狂してチェーンソー振り回すベラの怪演がアッパレ!
ベラだけでも一見の価値ありだと思います。
<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★★★ テンポ★★★ バカ★★ グロ★★★
総合★★★
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