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＜あらすじ＞
金沢にある昭和生命保険北陸支社に勤務する若槻。
彼は真面目で仕事熱心な総務主任として、日夜、仕事に心血を注いでいた。
ある日、「菰田重徳」という契約者からの呼び出しを受け家に赴いた彼は、そこで重徳の継子・和也の首吊り死体を発見する。和也が若槻の会社の保険に加入していたことから、和也の実母である幸子や重徳に再三の保険金の催促を受けるようになる。
本社の査定が待たれる中、日参する重徳の執拗さと異常さに息子殺しの疑惑を抱き始めた若槻は、ふたりの調査を独自に開始する。
そこで若槻は、重徳が障害給付金を得る為なら指をも落とす「指狩り族」と呼ばれる札付きの詐欺師であることなど、彼らの数々の黒い過去を知るのであった。
そんな折、若槻の恋人である恵の勤務する大学の研究室の心理学助教授・金石が、菰田夫妻をプロファイリングし、ふたりは情性欠如者、つまり心がない人間・・・「サイコパス」であるとの判断を下した。ところが、その金石教授が惨殺され、若槻にも悪質な悪戯ファックスが送られてくるようになる。
それから暫く後、警察が和也の死を自殺と判断し、菰田夫妻に保険金が支払われることとなった。
これであの夫婦から解放される・・・ホッと胸を撫で下ろす若槻であったが、今度は重徳が工場で勤務中に不慮の事故に遭い両腕を切断したとの連絡が入り、障害保険の請求をされてしまう。これには若槻も黙っている訳にもいかず、悪質なケースの対処に出向く保険解約のプロ、三善を差し向ける。
ところが、全く効果がみられないばかりか、激怒した幸子が若槻の留守中にマンションに押し入り、部屋を滅茶苦茶に荒らす暴挙に出た。その様子を電話でモニターした若槻は、恋人の恵が幸子の家に監禁されていることを知り、彼女を救出すべく幸子の家に侵入する。
しかし、その家で彼が見たものは世にも恐ろしい監禁部屋と三善の惨殺死体だった・・・。
＜レビュー＞
滅茶苦茶怖いよ・・・
大竹しのぶさんが。
冒頭で登場する時はこんな感じなのですが、劇中で何度か姿を見ているとおかしなことに気付きます。
それは・・・
何から何までイエローづくし！！！
マイボールの果てまで黄色だよ！！！
それでもまだ気のせいかと思い観続けていると・・・
おうちでのリラックスウェア。
普通だな、ホッ・・・と思ったのも束の間・・・黄色いマイボールを横に、靴下イエロー！！！
まだまだ気のせいかと思い、更に観賞を続けていると、
水着もイエロー！
サングラスのフレームイエロー！
爪の先までイエロー！
少女時代の果てまでイエロー！
もうこわいよーーー！！！おかーーーさーーーん！！！
ここまで、しのぶさんの独走態勢とイエローづくしの毒気にあてられておなかいっぱいになりますが、お楽しみはまだまだこれからだ！
夫役の西村雅彦さんまで怖いんです。
「むっ息子のーー保険金ーーー、まっまっまだ出んかいのおーーー？？」
目が完全にアチラ側へ逝っちゃってます。
しのぶさん演じる「幸子」の連れ子である和也が自宅で首吊り自殺してしまうんですが、この夫婦、入れ替わり立ち替わり、保険会社の窓口に「ねー保険まだ？」と押しかけます。
しかし、保険会社の本社では査定が滞っています。
なぜなら、警察から「自殺である」という証明をもらってないから。
ここで、西村さんキレちゃいます。
「こっこっこまるんだよなぁ～まだ息子の葬式も出してやってな・・・ガブゥゥ！！！」
画像、載せられません・・・。
西村さん、自分の指を食いちぎる勢いでかじります。血がドバーッ。
古畑任三郎では、毛髪が「キテる」役でしたが、今回は精神的に「キテる」役です。
しかも、しのぶさんのアップと西村さんのアップ、そこはかとなく似てるんですけど・・・
「似たもの夫婦」だからでしょうか。そんなところまで演技に出るなんてすごすぎる。
しかし、怖い中にも大笑いした箇所もありました。
幸子（しのぶさん）の標準装備（武器）が、出刃包丁とボウリングのマイボール（イエロー）。
逆恨みされて狙われる保険会社の若槻がおトイレでオシッコしてると、窓目掛けてボーリングの玉（イエロー）が投げられてきます。
窓ガラス、ガッシャーン！！！
どんだけ馬鹿力なんでしょう。オシッコも止まりそうです。
保険会社の中まで幸子に追撃され、逃げ惑う若槻。
捕まってしまい、馬乗りになられます。
ああもうだめだ殺られてしまう・・・！と目を覆いたくなったのも束の間、次のシーンでは目が点に。
馬乗りになった幸子、いきなり自分のシャツの前をまくりあげました。
乳全開です。
そして、若槻に向かって一喝！！！
「チチ、しゃぶれぇぇぇぇ！！！」
Σ(ﾟдﾟ;)
若槻、意識朦朧としながら、なんと言う通りにしちゃいます。
もうキ○ガイ相手には何を言ってもしても通用しないと観念したんでしょうか。
すると幸子、いきなり若槻を突き飛ばして怒鳴ります。
「ヘッタクソぉぉぉぉ！！！！！！」
そりゃないよ・・・若槻がんばったのに
その後、更なる激闘の末、遂に若槻が幸子を倒します。
動かなくなった幸子に、何を思ったかそばにあった消火器を吹き付ける若槻。
プシューーーッ！！！
・・・ってそれは一体・・・何の意味が？？？
消毒？？？？？
しかし、消毒された幸子、そんなもんじゃまだまだ死んでません。
消火器の粉まみれの山海塾みたいな顔で復活！階段を這い、若槻に迫ります・・・
この作品、「見てはいけないものを見ちゃった」感がすごく残ります。
でも、原作の幸子のほうがもっとバッチイ！
原作の汚さが好きな人には物足りないかも知れません。
小説のほうは、現実に起こっている「保険金殺人」を彷彿とさせて、人間のダークサイドを垣間見る薄ら寒さがありました。
しかし、映画ではしのぶさんが突き抜け過ぎて怖い通り越してコメディか！と感じる場面多々。
突き抜け過ぎたホラー表現＝コメディ
新たな法則を見出したように思いました。
＜超主観的評価＞
ストーリー★★★★ スリル★★★★★ テンポ★★★★ バカ★★★ グロ★★
総合★★★★
＊補足 過去下書き記事を焼き直してアップしております
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