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<あらすじ>
ある夜、大統領選挙顧問のデビッド・マーチとTVコメンテーターのジェリー・クリーバーは、運転中、何者かをはねてしまう。
事故の衝撃で車は木に激突、動かなくなってしまう。
偶然にも通りがかったトラックに助けを求めようとすると、なんとトラックから次々と得体の知れない人々がフラフラと降りてくる・・・なんと彼らはゾンビだった!
ジェリーはショットガンで応戦するが・・・
事の発端は4週間前。
大統領選を3週間前にして、デビッド、憲法学者シェリー、TVキャスターの三者がTVのトークショーで議論を交わしていた。
その番組の中で、戦地で息子を失った母親に対し、デビッドがある言葉をかける。
「もし1つだけ願いが叶うのなら、死んだ息子さんに戻ってきて欲しい。彼には意義ある戦争だったと言ってもらえるはずです」
そのコメントを耳にした大統領はこのフレーズが大層気に入り、自分の演説で使いだすのだった。
「もし1つ願いが叶うなら、この戦争で死んだ兵士たちに帰ってきてほしい」と。
しかしその2日後、なんと戦地から戻って来た戦死者の死体が棺から次々と蘇り彷徨い出した!
<レビュー>
「死んだ兵士たちに帰ってきて欲しい」と大統領が発言したところ、戦死した兵隊さん達が律儀に帰って来ちゃいました。
もう、そのまんまです。
マスターズ・オブ・ホラーの収録作品です。
観ていると、アメリカ某大統領への痛烈な皮肉なんだろうなぁと思うのですが、いかんせん、ゾンビ好きには面白すぎる要素が多かった・・・ので、随所随所で噴出しながら観ていました。
軍の戦死者遺体安置場所で次々とお棺がパカッ☆
「ヒィィィィ!!!ゾゾゾゾゾンビ!!!」
もうだめだと座り込んだ警護兵にゾンビ一言「楽にしていいぞ」
兵士に危害を加えるでもなく、お肉を貪るでもない、ほっこりゾンビです。
一体何しに来たの?と誰もが思います。私も思った。
しかし、彼らが戻って来るのには重大な理由があったのです。
その重要な理由とは・・・
選挙に投票すること。
投票所にて。
「・・・何この人!!!クサッ!!!」
「あら!?あなた・・・もしかして、中学の時同じクラスだった田所君(仮名)!?」
「ゴフー。(訳:イエス)」
「どうしたの一体・・・こんなに腐って。」
「ゴフフ~。(訳:あれ、あれ。)」
「・・・エッ!?まさか!!!」
彼が指差していたのはコレでした。
投票所・・・しかも期日前投票所!!!
期日前投票した田所君(仮名)は期日前投票を済ませると、文字通り天寿を全うして倒れ、元の死体に戻ります。
そして、あらすじにも記載した、トーク番組に出演した母親の戦死した息子もご帰還。
ここぞとばかり、テレビ関係者は「やらせ」を仕込もうとゾンビ息子に出演依頼。
「浜ちゃんのツッコミにマジギレしないようにね☆」
しかし、そんなの納得できるか!ンガァァ!!とゾンビキレる!
このキレ具合(怪力)はやはりゾンビでした。なんかホッとした。
全体的に政治的風刺がメインなのですが、こんなん良く向こうで放送できましたね。
監督が消されないか心配ですが、その辺りは自由の国アメリカなので大丈夫なのでしょうか。
突っ込んだ分析は出来ないのですが、ゾンビが投票するというアイデアがとにかく斬新過ぎて脱帽です。
死人にも選挙権を!
おまけ☆
墓場でなにやら不穏な空気が・・・
と思ったら、過去の戦死者もご帰還!何年熟成されてるんでしょうか。
「G.A.ROMERO」
エッ!!!まさかこの墓からも!?
・・・って、死んでません!監督ぅぅぅぅぅぅ!!!!!
楽しい楽しいゾンビの鼓笛隊☆
<超主観的評価>
ストーリー★★★ スリル★ テンポ★★ バカ★★★ グロ★
総合★★★