お客さ~ん!終電ですよ~! 『0:34 (レイジ34フン)』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

ランローラランの女優さんがまた走る!   
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<あらすじ>
ロンドンの地下鉄チャリング・クロス駅。
パーティーの帰りに駅のベンチでうっかり寝過ごし、深夜0:34の最終電車に乗り遅れたケイト。
しかも、駅の出入り口には頑丈なチェーンが巻かれ、完全に閉め出されてしまう。
しかし、途方に暮れる彼女の前に、無人の列車が到着した。
思わず乗り込むケイト。
その後、列車は突然停車する。
車内には、パーティーで誘いを断った男性、ガイが乗っており、ケイトにしつこく迫る。
しかし、彼は何者かの強力な力によって、電車の下に引きずり込まれてしまう。
また、電車を運転しているはずの運転手の惨殺死体も見つかる。
パニック状態で警備員に助けを求めるケイト。
だが、彼もあっと言う間に何者かの餌食に。
そして、駅で暮らす若いカップルも、次々と断末魔の叫びと共に闇へと消えていく。
「何か」がいる・・・!
ケイトがその真実を目撃する時、今までの恐怖が序章に過ぎないことを知るのだった・・・

<レビュー>
主演の女優さん絶対どっかで見た顔だ!と思ったら、

ロォラァ~♪走れ正直者!   

「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ姐さんでした。
19歳の時、公衆トイレでスカウトされたという鮮烈デビューなフランカ姐さん。
母国語のドイツ語のほかに、英語とイタリア語も話す才女。
フランカ姐さん、ラン・ローラ・ランでいいだけ散々走らされ・・・
やっぱりこの作品でも相当走らされてます。
走らせたらピカ一女優のようです。

ところで邦題の「0:34(レイジ34フン)」、やけに時間設定が細かく思わせぶりですが・・・
実はこれ、
単なる終電の時間です。
久々に心霊モノかと思ってワクワクしてたのになぁ。
ちなみに原題は「CREEP」、思わずコーヒーに入れてしまいそうですが、「モッサリ忍び寄ってくる」とかそんな感じの意味合いです。
こっちのほうが怖そうですね。

 

酔っ払い寝過ごし   

さて、終電に乗り遅れたケイト(ラン・ケイト・ラン)の前に到着する、「来るはずのない列車」。
普通に乗り込んでしまうケイトですが、車内に何故かいつも言い寄られている好きでない男が乗ってます。
その名も
ガイ。
顔も身なりも濃い目のホスト風、
異国のダンディ坂野って感じのこの男、なんとケイトに社会の窓を開けて見せつけようとします。
いつからついてきたかわかりませんが、立派な変態ストーカー野郎です。
ケイトは若干取り乱しながらも冷静に対処しようとしますが、それが変態男の恋心をますます募らせる結果となり、更にDEEPに迫られます。
しかし、事態は一変。
異国のダンディ坂野は列車の下へ引きずり込まれ「に・・・にげろ・・・」とケイトに警告します。
「はぁ?逃げろ?また走るのかよ!」
・・・とは言いませんが、ケイトは逃げようとします。
すると、今度は列車の運転手の惨殺死体発見。
駅構内をくまなく「ラン・ケイト・ラン」になるのを余儀なくされるわけです。

 
ラン・ケイト・ラン。
殺人鬼にやすやすと見つけられそうな派手ワンピでひたすら疾走。

その後、構内の通路に住むホームレスカップルに助けを求めたり、警備員に助けを求めるんですが、彼らはことごとく惨殺されてしまいます。
それも、かなり痛そうな方法で。
ホームレスカップルの女性の殺され方が死ぬほど痛そうでイヤでした。
産婦人科通院経験してる方ならトラウマになりそうです。

この場面が一番いやだ!   
この殺され方はイヤー!!!

中盤までは殺人鬼の気配だけで、ご本尊は出てきません。
出るのは大量のネズミだけ。
どうやら、この殺人鬼はネズミを引率しながら行動しているようです。
ハーメルンの笛吹きか。
殺人鬼の容赦ない殺戮ぶりに嫌悪感が募りますが、その後あろうことかお涙頂戴路線に。
駅構内になんと産婦人科跡と見られる診療室が出現。
どんだけ手抜き工事しとんねんって感じですが、この地下鉄、廃病院をそのまま塗り込めて作られた模様です。
殺人鬼はどうやら、この産婦人科で生まれたようです。
長々と殺人鬼の生い立ちは語られませんが、断片的なエピソードで彼が大変かわいそうな身の上だと言うことがわかります。
ヒロインもそれに気がついてトドメを刺すのをためらい無駄に犠牲者を増やしてしまうし、この辺りから確実に気力が萎えていくのを感じました・・・
でも、一服の清涼剤(ホームレスの飼い犬)が最後まで生きていてほんとうによかったです。
この流れで犬が死んでいたら、私絶対暴れます。

<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★★★★ テンポ★★★ バカ★ グロ★★
総合★★★


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