<写真をクリックするとamazonの奥地へ飛びます>
<あらすじ>
かつては香港マフィアともつながりのあったチョンとその妻が経営するゲストハウス「オーシャンホテル」には、元女優でシングルマザー売春婦のスージー、怪しげな商売人のトニー、ヤクザのコンジャイなど、一筋縄ではいかない面子ばかりが滞在している。
ある日、澪という日本人女性が妹を探してこのゲストハウスを訪ねてきた。
彼女の妹の浅は歌手を夢見て1年前に香港へとやって来たものの、突然音信不通になってしまったのだ。
だが、住人たちは、浅と瓜二つの澪の顔を見て、恐怖の表情を浮かべた・・・
このホテルには何かある。
澪は妹をさらに探そうとホテルに滞在するのだが・・・
<レビュー>
顔、怖ぇぇぇぇぇぇ!!!
顔の怖さだけで充分ホラーなのはズルイ!
しらたひさこさん、美人なんですがね・・・。
舞台のホテル、「オーシャンホテル」って字幕出るんですが、部屋はどう見ても6部屋くらいしかなさそうだし、看板には「海洋賓館」って書いてます。
海洋賓館・・・オーシャンホテル・・・
直訳・・・あっそう・・・
でも、この海洋賓館の雰囲気、なかなか好きでした。
なんだか、ものすごく場末感が漂っているのです。
泊まってみたいというよりも、経営してみたい感じ。
しかし、私が安宿なんぞ経営したら、夜毎B級ホラー映画上映会開催、滞在客を確実にダメにしてしまいそうです。
安宿感タップリのフロント
支配人のステテコ姿のオッサンがフロントでTV鑑賞してます。
ちなみに、観ているのは「京劇」と思われます。
この作品の中でイヤだな・・・と思った場面は、宿に暮らす元女優の売春婦が、トラウマの中でショック死するシーン。
この元女優は昔は売れっ子だったのですが、ある時、1人の男と恋仲になり妊娠。
その後、男に捨てられ、ひとり出産。
もう売れっ子女優ではいられなくなり、ひっそりと安宿に息子と暮らし、売春で生計をたてています。
元女優がある時、幻覚を見ます。
この幻覚は「得体の知れない何か(怨霊)」が見せているものだと思われますが、自分のことを書きたてたゴシップ記事のスクラップが死ぬほど貼られた小さな部屋で、自分の顔が醜くただれていく様子を鏡の中に見るというものです。
この幻覚の中で、元女優はショック死してしまいます。
部屋の外で、彼女の息子が母親の使っていた吸入器を握り締めて立っているのが本当に嫌でした・・・
もうひとつ嫌だったシーンは、支配人のオッサンが嫁の作った料理を食べるところです。
食べるシーンがなんでイヤかって?
だって、その料理・・・嫁の死後からかなりの期間、放置されております。
嫁が死ぬ前に作った「最後の料理」なんですが、それが死後テーブルの上に置きっぱなし。
オッサンもずーーっと、ぼーーっと、そのテーブルの料理を目の前にして座ったまま。
そのうち、ホテルのロビーも汚れてきて、イニシャルGが縦横無尽に走ってます。
で、ある時オッサンがいきなり「カッ!」と目を見開いて覚醒、突然、超熟成料理をガツガツと・・・
ちょっと精神的にくる場面です。
ラストは、事件に関わる刑事が殺されて終わり・・・と思いきや、生きてて普通にバーで飲んでいるところがちょっとSFでした。
ちなみに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭上映作品です。
バリバリ夕張!
おまけ☆
双子と言えば、こいつらの右に出るものはいない!(シャイニング)
<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★★ テンポ★★ バカ★ グロ★
総合★★
にほんブログ村