戸棚最強 『死霊のはらわた』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

ご陽気な高笑いのおねえさんゾンビ登場    
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<あらすじ>
夏のバカンスを楽しむために、アッシュをはじめ5人の男女は山奥のコテージへとやってきた。
しかし、そこは荒れ放題で不気味な雰囲気を醸し出していた。
彼らはコテージの地下室で、古いテープレコーダーとナイフを発見する。
好奇心からテープレコーダーを再生してみると、不可解な言葉と意味不明な呪文が録音されていた。
その呪文は、森に棲む死霊を眠りから起こすための呪文だったのだ。
霊感の強いアッシュの姉は、呪文を聞いた後、招かれるように森の中へ入って行き、得体の知れないものに襲われる。
必死で逃げ帰ってくる彼女だが、既に死霊に乗り移られていた!
アッシュの仲間たちは次々と身体を乗っ取られ、化け物へと変貌していく。
一人残ったアッシュは生き残るべく、血みどろの決戦へと突入していく・・・

<レビュー>
人里離れた山奥でおバカなヤングたちが集結→殺人鬼降臨

お約束です。
最早、ホラーの定義と言っても過言ではありません。

バカ集結小屋 
今回、バカどもが集結する山小屋

登場人物のカップル2組+1名・・・
この場合、+1名は主人公アッシュの姉です。
ザ・コンヴェントでも、カップル同士の廃墟探索にヒロインの弟がくっついてきていました。
本来ならこのような状況下で身内が参加するにはウザい以外の何者でもないはずなんでしょうが、ホラー映画にはそんなん関係ありません。
何故なら、お邪魔虫が必ずキーワードになってくるからです。

早速、アッシュの姉は最初に悪霊に憑かれます。一番乗り!そして、
コテージの外の異変に気が付いたのに、わざわざコテージの外へ逃げていく姉。
部屋の中に仲間がいるにも関わらず、ひとりだけ森に向かって逃げていきます。
しかも、悲鳴全開。
果てしなく自虐キャラです。
森に逃げた姉、木やツタなんかがしゅるしゅる伸びてきてあえなく捕獲されます。
捕獲だけだったらいいのですが・・・森に寝巻き脱がされおパンツ丸出し。
森にセクハラされてしまいます。
ちょっと脱線しますがこのサントラ(写真をクリックするとamazonの奥地へ飛びます)

はらわたサントラ(笑い声は入っておりません)  

曲のタイトルがかなりキてますので、ちょっと抜粋しますネ。
補足しますが、ディスク1は「死霊のはらわた」、
ディスク2は「はらわた2」、
ディスク3は
「キャプテンスーパーマーケット(はらわた3)」のサントラとなっております。

<ディスク:1>
1・イントロダクション
2・アイ・ゲーム/リンダへの贈り物
3・閉ざされた逃げ道
4・森のレイプ
5・朝やけ/屈折
6・迫り来る恐怖
7・朽ちてゆく肌
8・オノでバラバラにしてしまえ!
9・愛の勝利
10・カンダニアの短剣/燃える死者の書
11・パニック
12・第2の犠牲者
13・次のえじきはお前だ!
14・鉛筆で串刺し
15・地下室へ/死者の書
16・夜明け/呪文
17・ショットガン
18・トランプゲーム
19・呪われた小屋/悲劇

<ディスク:2>
1・怪物
2・子守唄/私の赤ちゃん
3・悪魔の書
4・アッシュの夢/ダンシング・ゲーム/死霊のダンス
5・パニック状態/夢の向こう側
6・呪われた森/からみつく枝葉
7・死霊再び蘇る/日の出/攻撃
8・いたちごっこ/取り憑かれたリンダ/鏡の中の自分/僕の手を返せ!
9・中世の英雄に万歳!/エンド・タイトル

<ディスク:3>
1・プロローグ
2・戦いに備えて
3・キスするぜ
4・時空のブラック
5・良いアッシュ・悪いアッシュ
6・チビ助め!
7・死刑執行
8・下にもおかぬおもてなし
9・呪われた基地
10・死をもって償え
11・悔いあらためよ!
12・闇のアッシュ
13・暗黒の軍隊の行進
14・死者の書をめぐって
15・勝ち目のない戦い
16・俺が相手だ!
17・悪魔VS人間
18・生ける使者たち
19・魂を吸い取ってやる!
20・史上最強の日用雑貨販売員
21・エンド・タイトル※(CDエクストラ)

映画観てなくても充分「ちょっとなにこれ」って感じです。
全篇観た人なら噴き出しちゃいますね。

さて、森で死霊に取り憑かれた姉を「ねえさん、地下室に入ってろ!」監禁保護する主人公アッシュですが、
親友の恋人も死霊に取り憑かれていることに気付き、ボコボコに。
ねえさんは地下室に一旦しまったのに、親友の恋人はあっさり惨殺。
身内以外はどうでもいいらしいです。
しかし、そんな行動が祟ったのか、遂に大切な恋人リンダが死霊に傷を負わされてしまいます。
(死霊のはらわたのゾンビは感染&憑依型)
残されたのは、アッシュ、親友、リンダ(負傷)の3人。
どうにか脱出を試みようとしますが、ここで親友がアッシュに向かって信じられない発言を。

「てめえの彼女だろ。だったらてめえでなんとかしろ!おれは1人で逃げるかんね☆」

卑怯者キタコレ

しかし、卑怯者の親友、1人で逃げたはいいが、例の森であえなく玉砕。
「アッシュぅぅぅぅぅぅぅ!!森になんかいるぅぅぅぅぅぅ!!!こわいよぉぉぉぉぉぉ!!」
と鼻水垂らしながら逃げ帰ってきます。
もうさ、死ねば良いと思うよ。

しかし、ここまでは序の口。
このあとはサム・ライミ祭になっていきます。
逃げるアッシュを何度も何度も何度も何度も何度も何度も邪魔し下敷きにする・・・・・・・
戸棚。
そして、その戸棚との壮絶な死闘を繰り広げるアッシュ。
 戸棚最強。

この作品のゾンビは、頭部にダメージを与えただけでは死にません。
完全に倒すためには、なんと四肢をバラバラのケチョンケチョンの細切れにしないといけない(めんどくせー!)。
アッシュの恋人リンダは、傷を負った当初はまだ正気だったのですが、そのうち白眼むいて床に座り込んで
ケタケタゲラゲラ甲高い声で笑い始めます。「黄色い嬌声」って表現がありますがまさにこれ。
笑い声、黄色いです。

リンダ暴走中
キャハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!

アッシュ、顔にムカついたのか笑い声にムカついたのかわかりませんが、恋人のハズのリンダを殴り始めます。
「キャハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「このヤロー!バシッ!ボカッ!」
・・・DVかい。
リンダが死霊の顔になったりもとに戻ったりマメに豹変を繰り返すもんで、アッシュ、めんどくさくなって殺すことが出来ずにそのまま彼女を埋めてしまうことにします。
穴を掘るアッシュ。
しかし背後にはリンダ(ゾンビ)がスタンバっていました。
リンダ、アッシュの背中にジャンピングアタック。
テンパったアッシュは手にしたスコップでリンダの首、スコーン!
そのやり取りはまるで身体を張った非常にテンポの良い
夫婦漫才です。

その後、メンバー全員がゾンビと化した中、コテージにて
朝までスプラッター大会が開催されます。
地下室の姉(ゾンビ)も再びご登場。
生き残るためにありとあらゆる卑劣な手段を使い、応戦するアッシュ。
果たして彼は生き残ることができるのだろうか。

アッシュ役に、プライベートでもカルト大好きの
ブルース・キャンベル  

是非、死霊のはらわた2  キャプテンスーパーマーケット(死霊のはらわた3)と鑑賞して、ブルースキャンベルのエスカレートしていく壊れぶりをご覧頂きたいです。
監督は
「スパイダーマン」でお馴染みのサム・ライミ  (侍身)監督。

監督には是非とも再び
コチラ側へ戻ってきていただきたいものです。

<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★★★★ テンポ★★★★ バカ★★★★ グロ★★★
総合★★★★


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