浪漫あふれる名邸 起雲閣へ ① | yamyam blog

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美味しいもの大好き

起雲閣(きうんかく)

熱海市昭和町4-2 熱海駅より徒歩20分

9:00〜17:00(水曜定休)入館料 610円




《 建築から105年の歴史 》

大正8年(1919)海運業で財を成した内田信也が母親の別荘として建築
大正12年(1923)関東大震災

大正14年(1925 )根津嘉一郎に売却

昭和2年(1927)敷地内より温泉発見

敷地を拡大して洋館や庭園を整備した

昭和19年(1944)根津家 別荘手放す
昭和20年(1945)8月15日 終戦

昭和22年(1947)桜井兵五郎が所得

10/22 旅館「起雲閣」開業

昭和39年(1964)新幹線開通
平成11年(1999)旅館廃業
平成12年(2000)熱海市が所得
起雲閣開館 一般公開

緑豊かな庭園と

三千坪の敷地に大正時代の建築


こんな贅沢な空間は

現代では創れないでしょう。

写真撮りまくりですカメラ


大正8年建築《麒麟》




目が覚めるような群青色の壁音符

床の間に柱が無い事を「吊り床(釣床)」って言うんですって。説明してくださる方のお話が面白かった!


旅館経営をした桜井兵五郎さんは

石川県鳳至郡(ふげしぐん)出身です。

兼六園内の成巽閣(せんそんかく)の「群青の間」と同じく群青色に変えたそうです


綺麗なウルトラマリンブルー音符

貴重な大正ガラス


2階《大鳳》TAIHOH


光琳「紅白梅図屏風」が飾ってありました

レプリカでも素敵ですね乙女のトキメキ


MOA美術館が割引になるそうですよ


2階は紫色の壁
10畳の居間と8畳の次の間の座敷
庭側の三方は畳廊下になってます



「付書院」割り竹の組子造り



窓から隣の洋館「玉姫」が見えます

庭園一望。


この部屋は、
太宰治(明治42年ー昭和23年)と愛人の山崎富栄が、自殺する3ヶ月前(昭和23年3月18日)に2泊滞在しているんですって。
今は無き起雲閣別館「雲井の間」(昭和63年取り壊し)で「人間失格」を執筆しました。


日本を代表する文豪たちが滞在した旅館だったそうです。


続いて、昭和7年(1932)

根津嘉一郎が建てた洋館へ


《玉姫》

光の入り方が凄い!

天井、屋根はガラス製で鉄骨で作られている

床のタイルもステンドグラスも凝ってる!

"アール•デコ"デザインです

天井

お洒落過ぎるでしょう!

サンルームの窓と天井の間には石膏を彫った唐草模様がほどこされています。どこまでも豪華!

洋館なのに寺院の様な格天井造り

細部の装飾に、獅子頭や「喜」の文字をデザイン化した中国風の文様が散りばめてあります

暖炉も豪華


太陽の光で綺麗でしょうね〜

今日は雨なので残念汗

《玉渓》へ続くドアがまた可愛いのだ


玉渓は、チューダー様式で、ヨーロッパの山荘風に設計されています

全面窓で素敵な庭園が見える




暖炉がまた凝ってる造り

暖炉脇の太い円柱は、古い寺か神社の柱か、江戸時代の千石舟の帆柱かと言われています

お釈迦様?

サンスクリット語が書いてあるみたい



木材の装飾も細かい

「閑雲」ーかんうんー

大空にゆったり浮かぶ雲って意味らしい



《玉渓》の隣は
旅館のお部屋で文豪達の展示室になってます
「初霜」「春風」「松風」
どの部屋も庭園が見えて素敵




色々知ると

「人間失格 太宰治と3人の女たち」(2019)

見たくなった!

小栗旬さんが演じるヤバイ太宰治。蜷川実花さんの映像だから美しいんだろうな✨

一緒に入水自殺した山崎富栄役は、二階堂ふみさん。今度見よう





ドレッサーが萌えラブ


壁が紅色ハート 旅館当時のまま。

熱海の貫一とお宮の金色夜叉(明治30〜35年連載)の作者 尾崎紅葉🍁の展示室


素敵な旅館だったろうな〜

この美しい庭園は残って欲しいですね


昭和4年(1929)建築

ローマ風浴室、金剛、庭園は
次回へ続く〜ハチコスモス