加筆訂正:イスラエルの通貨(大づかみ)色々 | 古銭収集と三線と

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イスラエルのコイン事情について書きます、細かなことや経緯などをかなり省略するため、やや語弊等あるかと思いますが、箇条書きで書いて行きます。
◎英領パレスチナ時代
第二次大戦期からイスラエル成立までありました。通貨単位は「£(ポンド)」で補助通貨単位は「ミル(1/1000)」でした。「500ミル」「100ミル」「50ミル」「25ミル」「10ミル」「5ミル」「2ミル」「1ミル」のコインがありました。
◎イスラエル建国~
イスラエル建国とともに通貨制度がやや変わりました。通貨単位は「£(ポンド)」で補助通貨単位は「プルタ(複数形はプルトット、1/1000)」でした。コインの種類は「500プルトット」「250プルトット」「100プルトット」「50プルトット」「25プルトット」「10プルトット」「5プルトット」「1プルタ」その他記念貨として「1£銀貨」などもあったようです。
◎イスラエル「リラ・アゴラ」時代
イスラエルの通貨制度が改定され、イギリスのポンド(スターリング・ポンド)とのレートの見直しを含めたものとなり、基本通貨単位が「£(リラ)」と補助通貨単位の「アゴラ」になりました。「リラ」の複数形が「リロット」、「アゴラ」の複数形が「アゴロット」でした。
コインは「1リラ」「1/2リラ」「25アゴロット」「10アゴロット」「5アゴロット」「1アゴラ」のコインが発行されていました。
記念コインの「銀貨」の発行も盛んでした。
◎旧シェケル時代
中東戦争の影響もあり、更に通貨制度が改定され、新しい通貨単位「シェケル(複数形シェカリム)」と補助通貨単位「アゴラ(複数形アゴロット)」の発行となりました。
コインは「100シェカリム」「50シェカリム」「10シェカリム」「5シェカリム」「1シェケル」「1/2シェケル」「25アゴロット」「10アゴロット」「5アゴロット」「1アゴラ」の各額面のコインが発行されました。記念コインの「銀貨」なども盛んにありました。
◎新シェケル時代(現在)
イスラエルは未来の世界市場参入を見据えた新通貨「新シェケル(ニュー・シェケル)」を発行しました。その際旧シェケルは額面の「1/1000」での交換となり、新たなリデノミネーションとなりました。基本通貨単位は「新シェケル(複数形シェカリム)」、補助通貨単位は「アゴラ(複数形アゴロット)」で現在に至ります。
コインの種類は「10シェカリム」「5シェカリム」「2シェカリム」「1シェケル」「1/2シェケル」「10アゴロット」「5アゴロット」「1アゴラ」が発行されました。※現在「5アゴロット」と「1アゴラ」は使用停止となっているようです。また、記念コインの「銀貨」はまだまだ盛んに発行されているようです。
「紙幣」の方は「Aノート」、「Bノート」、「Cノート」と発行され、現在では「Bノート」と「Cノート」が市中で使えるようです。
◯イスラエルのコインの説明は単純ではない事象が多数存在するため、箇条書きではありますが、書いて置こうと思った次第です。
ちなみに「英領パレスチナ時代」の額面の高めのコインは「銀貨」だったりします。
イスラエルのコインは種類も記念貨が多いせいか、多種多様で楽しいです。
コインのコレクション(古銭)は本当に楽しいものです。
まだまだ集めて行きたいと思っています。
「イギリス」と「イギリス系」の国家のコイン好きとして。