最低賃金で今日も頑張る。 -4ページ目

妹の結婚③(しかもバレンタインに)

前回までのあらすじ。

「妹の結婚が決まったyamawata。

しかし、家族とのコミュニケーションがうまく取れていない事が発覚したのだ!」


12月に妹1の婚約者と、妹1+婚約者+私で会う事になった。


東京のレストランで会った彼は、私よりも数歳年上。

何となく、しゃべりが上手くないかな?とも思ったが、

公務員という職種のせいもあるのかもしれない。

しかし、真面目そうな人で好感を持った。

何より、妹1を大事にする事をちゃんと言ってくれたのが嬉しかった。


私は、家族からハブられていたことも忘れ、ニコニコ顔で家に帰った。


そんなこんなで昨年末。

実家に帰ると、様子がおかしかった。


妹1がずっと泣いているのだ。何故?


まあ、後で分かったのだが、単なるマリッジブルーだったようだ。


妹1は元々実家暮らし。

それが、結婚が決まって、婚約者の家に入り浸るようになったらしい。

そこで今までやったことのない洗濯や掃除、食事などを作っていたのはいいが、

急な生活の変化で、思考が混乱したようだ。

結婚して本当にやっていけるのか不安になったらしい。


馬鹿め。

妹1は昔から、そういう事に突っ走るきらいがある。


大体、実家暮らしの娘は結婚が決まったら、

相手の家には泊まったりせずに、

実家にいて、親とじっくり話すべきである。

親は結婚までの間に夫婦としての経験や、

嫁としての心構えなんかを教えたがっているのだ。

人生の中でも一番、濃密に親から教われる時間を、むざむざ捨てるとは。


妹1(泣きっぱなし)と話す。

「もうよく分かんない。お父さんとかお母さんもグチグチいってくるし」


その親のグチグチとやらは私も聴いている。

母「最初から、上手く行くわけないんだから。○○君(婚約者)は、

ゆっくり上手になればいいよって言ってくれてるんでしょ?」

父「泣いているだけで、解決することなんてないんだよ」


明らかに小言ではない。教育だ。

しかもかなり低い、基本的レベルの。


親はオロオロしていたが、なんてことはない。

「飯食って、泣けば治るだろう」

といい、年始に東京に戻った。

まあ、雰囲気的には最悪な松の内だった。


その後、親から連絡があり(どうやら、ちゃんとコミュニケーションが取れるようになったらしい)

「妹1がようやく治ったよ」との事。


気苦労をかけさせやがって。


妹の結婚②(しかもバレンタインに)

前回のあらすじ。

「妹の結婚が決まったyamawata。

しかし、親族の食事会などからハブられていることが発覚したのだ!」


とりあえず、結婚することになった妹1の方に連絡した。

私「兄ちゃんだ。なんでも結婚するそうだが・・・。」


妹1「えっー!何で知ってんの?分かった!○○(妹2

)が言ったんでしょ!」


私「その通り。しかし、問題はそんな事じゃない。兄ちゃんを抜いて食事会をし・・・」

妹1「何で言うんだろー!お兄ちゃんには内緒にしとこって言ってたのに

私「内緒?」

妹1「そうだよ。お母さんもお兄ちゃんに伝えるのは直前でいいって。」


・・・。親め。


電話を母に代ってもらう。


私「なんでも、妹1が結婚するそうだが。」

母「ああ!ごめんね。言うのを忘れてたわ。つい、このに決まったからゴタゴタしてて。」


ふむ。なるほど。それなら仕方ない。

最後に妹1に電話を代わってもらう。


私「良かったな。兄ちゃんは嬉しいぞ。ところでいつ結婚が決まったんだ?」


妹1「うん。今年の7月。」

注:この電話は10月時点のものです。


どうやら私は、家族とのコミュニケーションがうまく行っていないのではないか。


そして、2か月が過ぎ、12月となった。

妹及び親からは、その間、何の連絡もなかった。


妹1の結婚前に、一度くらいは婚約者に会っておきたい。


このままだと、本当に結婚式まで会う機会がないと思った私は、妹1に連絡した。

私「○○(妹1)の婚約者に会ってみたいんだが・・・」

すると妹1は、

妹1「そうだよね。じゃあ今度会う時間を作るよ。やっぱり会いたいよね、

この前、○○(婚約者)を、お爺ちゃんちの集まりの時に連れてって、

親戚皆にあいさつしたんだよ。」


親戚皆?


私「親戚って、従兄弟とか?」と聞くと、

妹1「うん。○○おじさん(祖父の弟の息子=5親等)とか」


そんな遠縁まで!私はまだ会ってないのに!


どうやら私は、家族とのコミュニケーションがうまく行っていないのではないか。

妹の結婚①(しかもバレンタインに)

ふと思い出したが、来週の土曜日はバレンタインデーである。


私は基本的にクリスマスやバレンタインデーは、

自らが仏教徒であることを再確認する日と考えているので、

別に関係のない話である。


しかし、今年は違う。


実は、妹がバレンタインデーに結婚するのだ

兄たる私よりも早めに結婚するとは・・・。


この結婚の話は突然であった。


私には実家に住んでる妹が2人いて、

今回結婚するのは上の方の妹1の方だが、

始めに連絡があったのは、下の方の妹2の方からだった。


昨年の10月頃、妹2から急に電話があった。


妹2「あっ!もしもし。兄ちゃん?あのさあ。

兄ちゃんって来年のバレンタインだよね?」


突然の挑戦的電話。

私は冷静を装い、妹2に答えた。

私「・・・ああ。暇ですが。何か?


妹2「あのさあ。姉ちゃん(妹1)が結婚するんだよ。

結婚詐欺じゃないよ。本当だよ。来年のバレンタインに。」


ほう。妹1も28歳だし、そんなもんだろう。まあ目出度い。


私「そうか!そりゃあ目出度いな!相手はどんな人なんだい?」


妹2は色々と妹1の婚約者の人となりを話してくれた。

公務員をしている、真面目な感じの人らしい。


良かった。出来の悪い妹だったが、ちゃんとした人に逢えたんだな。

私は祝福の気持ちで一杯だった。


私「なるほどな。結婚式を楽しみにしてるよ。

ところで、結婚するっていうと、その前に双方親族集まっての食事会とか、

色々あるだろう?その時にはちゃんと呼んでくれれば、

兄ちゃん仕事を休んでも行ってやるからな。」


妹2「ああ。大丈夫。親族紹介とか全部済んだから。」


済んだ?私抜きで?全部?


(続く)

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