超時間術の後編です。

前回(メンタリストDaiGoの『超時間術』レビュー(前編))では、「フィックス1ゴールコンフリクトを正せ」を主に紹介したので、今回は、フィックス2の時間を汚染を防げから再開します。

 

以下に面白かった点を簡単にまとめました。

 

フィックス2 時間汚染を防げ

マルチタスクは効率を下げる上、タスクを切り替えるたびに時間に対するプレッシャーを感じるのでよくない。オススメの方法は、あらかじめタスクに時間を割り当てておき、時間が来たらタイマーを鳴らし強制的に入れ替えること。

 

しかし、マルチタスクでも全く違う能力を使ったマルチタスクであれば、問題は起きない。

 

例えば、英語を聴きながら勉強する、はともに言語能力なのでアウトだが、ウォーキングマシンを使いながら本を読むとかはいける。

 

あと、整理整頓は、必要なものがどこにあるかがわかるレベルで良い。

 

フィックス3 呼吸を整える

 

人間の体はゆっくり呼吸しながら緊張できないようにできている。

 

まずは息を吸った長さの倍の時間で吐くパワーブリージングを身に着けよう。

息を吸うとき血圧が上がり、吐くときに下がるので、長く吐くとリラックスできる。

 

その後は、以下のレベル別科学的に証明された呼吸法をマスターしていこう。

1.サマ・ヴィリッティ

2.腹式呼吸

3.片鼻呼吸法

4.カパーラバーティ

5.スダルシャンクリャ

 

フィックス4 リフレーリング

嫌なことを前向きに解釈することでストレスを感じにくくするテクニックです。

 

焦り→ワクワク感

不安→興奮してきた

 

といった感じです。実は不安と興奮は体に起きる現象は同じなので、捉え方次第でその状態を活かすことができるそうです。

 

特におすすめなのが、セネカ式認知行動療法だといいます。

 

怒りを感じたら怒りと正反対の動き、頬の筋肉をリラックスさせ、ゆっくりしたペースで歩く。そうすると、内面は外面に追いつこうとして怒りが治まる。

 

…強引だけど効果ありそうだなと思いました。

 

フィックス5 親切

他人のために時間を使ったグループの方が、最大で2倍も時間の感覚が伸びた。

 

…あ、これ時間の本だったんだよな。というのを自分は、ここで思い出しました。呼吸法あたりから時間という概念を失っていて、普通に心理学の本として読んでました(笑)

 

ちなみに、人のために使う時間は年200時間くらいがベストで、それ以上は逆に幸福度が下がるとのデータあり。

 

フィックス6 スモールゴール

老後の費用を30年かけて貯金することを考えたグループと、10950日かけて貯めると考えたグループでは、後者の方が4倍も貯蓄額が高かった。これがスモールゴールの力。

 

既に2個押された12個たまると一杯無料のカードと、サラの状態の10杯で一杯無料のカードでは、前者の方が客がコーヒーを買う頻度は増えたそうです。偽の達成感でも人は動くみたいです。

 

…自分はなんもしてなくても、「ここまできたら、やるしかないわな」みたいな気分になるんだろうというのはなんとなくわかる気がする。

 

フィックス7 自然

1日1回60秒の自然の動画を見るというのが著者のオススメ。

 

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ここまでが時間を取り戻すための7つのフィックスの内容で、後半はそれでも時間がないときに行うストレス対策として、1秒コースから、3秒、5秒、14秒…最大49日までのプラクティスや、やってはいけないストレス対策などの話が続きます。

 

その中で面白かった点をいくつかピックアップしました。

 

◆やってはいけないストレス対策。

ギャンブル、ショッピング、タバコ、酒、やけ食い、ゲーム、ネット

 

◆通勤時間が長いデメリット

離婚率が上がる(夫の通勤時間が45分を超えると、離婚率が40%アップ)

睡眠時間が減る(通勤時間が1分増えるごとに睡眠時間は0.22分減る)

 

通勤に弱い人は音楽を聞いたりゲームをするなどして苦痛から逃れるために時間を使っている。

 

◆プレップドゥーレビュー

プレップ、ドゥー、レビューの3ステップに分けてミッションを行うやり方。

 

まず準備(プレップ)。以下の質問を投げかけ、2〜3分で答えを出す。

これから私は何をしようとしているのか?

その行動の理由、目的、目標はなんだろうか?

その行動は、どのように行えば良いだろうか?

その行動には誰が関わるだろうか?

目的を達成するのに必要な情報や人は誰だろうか?

 

ドゥーは淡々と実行。

その後レビューで確認をする。

 

レビューでは以下の項目を確認する。

いつどれくらいの時間で目標を達成できたか?

準備通りに実行できたか?

目標を終えたとき前に比べて何が変わったか?

次に同じことが起きた時もっとうまくやれることはあるか?

 

これをすると、同じミスをせず時間短縮につながるそうです。

 

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終わりに。

 

本書では心理学の内容がこれでもか!と詰め込まれていて頭がオーバーフローしそうになりました。ただ、普通の時間術の本にはないような心理学的な側面の話が満載で面白かったです。

 

「たのしい時間はすぐにすぎてつまらない時間が長く感じる」というように、時間の捉え方は感情次第な面も確かにあるので、この視点は面白いなと思いました。

 

久々に新しい内容ばかりのビジネス書を読んだような気がします。満足しました。

どれを実践しようかはまだ迷っています。

オススメです。

 

 

Amazon:週40時間の自由をつくる 超時間術

 

本書が面白かったので、著者のメンタリストDaiGoさんの他の著作にも手を出してみようかと思い、とりあえず『人を操る禁断の文章術』を購入しました。今度レビューしていきます。

 

 


Amazon:人を操る禁断の文章術