本が好き!さんの献本で頂いた作品。
山崎武也さんの名言集みたいなのは好きで、一流の条件シリーズなどは古本屋などで見かけると、無駄に2冊目を買っていたりしていました(笑)
(◆過去の書評:カッコいい人間の考え方を学べる『一流の条件』シリーズ)
著者のいう一流が、自分の目指す形と一致している感じがして、勉強させてもらってました。
本書は、現在すでに日本人の平均寿命を超えたという著者が、老人のたしなみとして重要なことをまとめた作品です。
若者のような勢いやパッションではなく、さりげなく品がある美しさこそ老人の美徳として、ほかの本に比べ、より老人向けの内容になっています。
懐かしさの流れを第三者に押し付けない、金を殖やす話から全力で逃げる、など、老後に大切な話がたくさんあります。
たとえ老後が不安でもその金を増やそうなどと思うのは危険。金に金を稼がせようと思っても自分の手を離れた金はコントロールはきかない。今ある金は後生大事にもつか、自身で働き増やすのがよい。
また、子や孫に対しては、甘やかしすぎてはいけないという。
甘やかしは砂糖と同じで、そればかり与えていたら身体の機能に損傷をきたす。
遺品については、本人にとっては大切なものでも、かろうじて配偶者や子どもが形見にするくらいで、その多くは他の人にとってはゴミでしかない。親戚に自分の持ち物を欲しがっている人がいたら、生前贈与してしまうのもあり。
葬式での振る舞い方なども。
久々の友人と会うと嬉しいが、OB会のようなノリになってはならない。あくまで故人をしのぶ会の原則を忘れてはならない。
同窓会やOB会は自身の健康などについて情報交換するチャンスであるので積極的に参加するとよい。
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同じ著者の若者向けの本に比べ、勢いに任せて失敗することを避けるような記述が多いのが特徴です。高齢だとひと転びが致命傷になるので注意が必要なのだと学びました。
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