『ニート脱出』という本を読みました。

表紙がまさに脱出法という感じで惹かれました。

 

結構面白かったのでいかに内容をまとめました。

 

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ニートは元々はイギリスの「Non in Education Employment or Training」の略で、教育課程でなく何らかの就業トレーニング中でもない人の意。日本ではアルバイトなどもしていない無職の人がニートとされています。

 

イギリスでは、18歳から失業保険が適応されるため、このような人々が福祉予算を食いつぶすことで社会問題になったそうです。

 

アメリカでは校内暴力をなくそうとして問題児にカウンセリングをしてもうまくいかず、厳密な罰則を与えるとうまくいった例を取り上げ、心の問題をそのまま心の問題として取り上げるよりも、行動の面から解決する重要性を説いています。

 

以下面白かった点

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◆自分への飴と鞭の与え方。

例えCD一枚であっても、勝ち取ったものは貴重。その喜びが気持ちを前向きにしてくれる。

 

意外と楽だったな、これならもう5社くらい訪問できるかも、と思えばそれこそがやる気である。

 

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◆満点主義が強すぎるとニートになる

解けない1問目は捨てよ!

 

自分にとって難しい問題は、ひとまずスルーして次を解こう。正解できる可能性の低い問題に労力を使うのは無駄。

 

それにもし、短所を直しても、うまいけどただそれだけの人間になるだけだ。

 

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◆失敗したら、能力がないのではなくてやり方が悪かったと思え。

 

そして次はもっとうまくやればよい。

 

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◆引きこもりでも仕事が出来ればよい。

 

これは目から鱗。

本書では引きこもりのままバイク便のバイトを始めた人の例が挙げられているが、今の時代、ネット上でバイトをすることもできるし、確かに会社勤めだけが正解ではないのかも。

 

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◆プライドにとらわれるな

 

アメリカでは高学歴無職でマクドナルドでアルバイト、は普通。

 

一流大学の大学院やビジネススクールを出た人がマクドナルドで働いてたりする。

 

理由は、自分の望むような仕事に就けるまでの「つなぎの生活資金」を稼ぐため。それを恥ずかしいと思う風潮はない。

 

だから堂々とアルバイトを始めるとよいよという話。

 

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◆学歴はうまく使え

 

この仕事は大学出た自分のするべき仕事じゃないとか、そういうプライドはいらない。逆にアルバイトでも、家庭教師などは大学出の方が信頼されやすいのでそういうときはうまく使えばよい。

 

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◆親は上手な突き放しを

 

ニートは甘えが原因だといって、突き放すのはうまくいかないそうだ。逆効果になりやすい。

 

必要なのは上手な突き放しで、例えば、「寝るところと食事は面倒みるけど」小遣いは一切やらない、といったような感じ。

 

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本書では、主に比較的高学歴なニート向けに書かれているような印象を受けた。

 

内容はわかりやすく的確だと感じたが、せやかてわかってるけどそれができんのよ、という意見もあると思う。

 

個人的には、そんなときにこそカウンセラーとか使えばいいのかなと思う。

 

本書を読んで、目標達成の手助けとしてカウンセラー呼んで、「こうしたいけどこうならない、だから手伝って」といえば彼らも力を発揮でき、ニートではなくなりそう、

と本書を読んで思いました。

 

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