2024年春分図の星読み | 星の道

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 遅くなりましたが春分図の星読みをアップします。
 幾つかの気になるポイントごとに以下ツリーに書いていきます。



2024年春分図のホロを見て思うのはアスペクトの簡潔さ。
星が7~11ハウスに集まっているせいか、セミセクスタイル(30度)やデジル(36度)セミスクエア(45度)などのマイナーアスペクトは幾つかありますが90度、120度、180度などのメジャーアスペクトが少ない。
その中で月と冥王星のオポジション(180度)に太陽が60度/120度の角度で関わる、いわゆる「調停」と呼ばれる複合アスペクトがありますので、ライツと冥王星で構成されているこのアスペクトをメインにして今年の春分図を読んでいきます。

【水瓶座2度の冥王星】
まず、昼と夜の長さが等しくなる春分点において、1ハウス月と7ハウスの冥王星が180度のオポジションの配置になるのが凄く意味深だと感じました。
1ハウスは主体、7ハウスは客体。
地球に最も近い衛星である月と、外宇宙に最も近い冥王星。
それぞれが1ハウスと7ハウスにあり、直線で結ばれる関係性を「オポジション」と呼びます。

創造の光線と呼ばれる外宇宙の影響は冥王星→海王星→天王星へと具体性を持って流れてくる…という解釈の話は冬至の解説でも書きましたが、トランスサタニアンの中で一番遠い冥王星が水瓶座2度「予想してなかった雷雨」。
水瓶座1~5度は理想を具現化する段階を象意で表しており、水瓶2度は人間の業績に対する自然の破壊力を暗示する度数。
外部からの影響により個人の計画がゆすぶられたり、破壊されたりする。


もうね、これにつきますね。
全体的に見ても春分図はそういう解釈になる部分が重なっているというか、かなり強調されているように私には見えます。


【太陽・月・冥王星の複合アス】
上の春分図に書かれている黄緑色の△(調停)を構成する惑星は

  • 1ハウスの月 獅子座4度
  • 7ハウスの冥王星 水瓶座2度
  • 9ハウスの太陽 牡羊座0度(MC合)


の3惑星(1つは衛星ですが)。

月は獅子座4度で、サビアンは「正装した初老の男が、自分の狩りの遠征から持ち帰った戦利品のそばに立っている」。
獅子座にある月がもたらす感情面の高揚は、獅子座の火の本質ともいえる生命エネルギーとも連動します。
ただ4度では獅子座のあらわす「永遠の火(生命エネルギー)」は狩りの戦利品として描かれており、初老の男によって仕留められ、制御されている状態。
言ってみればかなり、こじんまりとまとまっているわけです。

この月とオポジション(180度)の位置にあるのが水瓶座冥王星。
水瓶座2度のサビアンは「予期していなかった雷雨」。
上にも書きましたが、このサビアンは「人間の業績に対する自然の破壊力」を暗示しています。
この7ハウス冥王星の力が小さくまとまっている1ハウスの月に流れ込んでくる配置なので、春分以降は外部からもたさされる影響によって感情面でかなり激しい衝撃を受けやすい時期になると読めます。

この月冥王星180度に対し、月とトライン(120度)、そして冥王星とセクスタイル(60度)となる位置に春分の太陽があります。
牡羊座0度は全星座の始まりであり、新しい環境の中に自分を押し込む度数。
新たな世界へ自我を押し込むための力として、外宇宙の力を持ち込む冥王星(水瓶座2度)が使われる。
それは自我を超えたところから来る衝撃であり、閉じた表層意識に向けた宇宙からの軌道修正と呼べるものかもしれません。

そして春分の太陽は同じくトラサタである海王星、天王星ともアスペクトを組んでおります。
海王星とはコンジャクション(0度)であり「無意識からのメッセージを人生の目標に取り入れる」こと、天王星とのセプタイルでは「大きな視点で新しい可能性を見出す」というのが読み取れ、目的意識や行動原理に大きな変更が促されることになるのではないでしょうか。


【トランスサタニアンのサビアン】
春分図の海王星は魚座28度「満月の下、肥沃な菜園によく成長した豊富な種類の野菜が見える」
魚座の最終区分「帰還」にあるサビアンで、ここはもう新しい再生のための準備として地上的な清算をするポイントです。
このサビアンで出てくる月はただの月ではなく、魂が要求する環境条件を引き寄せる力を帯びた月。
この月の力を通じて、個人に必要なものや経験を引き寄せる。

この度数にいる海王星が牡羊座0度の太陽とコンジャクション(0度)なので、冥王星と同じくこちらもかなり強い作用を及ぼします。


春分図の天王星は牡牛座21度「開かれた書物の一文を示している指」
数ある占術の中には「ビブリオマンシー」と呼ばれている占いがあります。
簡単に説明すると質問のテーマと使う本を決めて直感でページを開くと、今自分が知りたいことが示されている…というもの。
この21度のサビアンはまさにその様子が描かれていて、書物の中から直感的に自分にとってもっとも必要な指針を拾い上げています。

この書物というのは伝統的な叡智が記された書物で、人によってはそれは聖書だったり、コーランだったり、あるいは仏教の経典だったりします。
更に言うのならば、別にこの世界に存在する本でなくてもいいのだと思います。
魂の奥底にあるアーカシックレコードが書物として具象化されているのだと直感でそう感じたのなら、それはもうアーカシックレコードが記された本になります。
引き上げる能力があるのならばそこから引き出してもいい。
(牡牛座なので霊統からではなく肉体的血統から引き出しても良いと思います)

要は「個人の枠を超えた叡智から必要な啓示を引っ張り出す能力」なので、春分図の天王星はそういう作用を太陽に及ぼしているのだと思ってください。


【春分以降のこと】
このようにトランスサタニアンの3惑星がライツ(太陽・月)にそれぞれ作用しているので、春分以降は無意識からの働きかけが大きい期間になると思います。

個人的に気になるのが水瓶座2度の冥王星。
精神的なものだけではなく物理的にも強い衝撃を与えるのが前提のように見えるので、世界的にも予想外の出来事や突発的な事態が起こる期間になるような気がします。
(雷雨だから天災系かなあ…)


前にブログかXのポストで「水瓶座の持つ博愛主義や平等意識は人間に限らない」という話をしたことがあります。

水瓶座にとっては人間も動物も昆虫も地球も自然もすべて等しく大切な命で、そこに依怙贔屓はないのだろうと私個人は思っています。
言い換えるとそれは「人間贔屓ではない」とも言え、今までは当たり前だった人類のアドバンテージがもうすぐなくなることになるかも…と、冥王星が山羊座後半になる頃からうっすらと感じておりました。

現代文明が近世以降に急角度で進展したのも人口ブーストがあってこそだと思いますが、この人口爆発は人類にとってのアドバンテージではあっても他の生命から見れば決してそうではないということ。
むしろ全体から俯瞰して見れば、近代社会は人類だけが得してる世界なのだと言えるかもしれません。
水瓶座は多分、そういうのは好きじゃないんですよね…

冥王星水瓶座の時代は、この辺りが是正されることになるような気がします。
以前のブログでも書きましたが、直感で感じたのは「人が減る」ということ。
これは少子高齢化による人口減少のことなのか、あるいはもっと劇的な他の要因なのかは実はさしたる問題ではなく、どういう過程であったとしても今のいびつなバランスが是正されればそれでいい…みたいな全体の流れがあるような気がしてます。
水瓶座2度はまさに人の業績に対する自然の破壊力を表すサビアンなので災害に関してはどうしても気になりますが、突然的な出来事に準備をする心構えが必要だということを心のどこかに置いて悲観的にならずに過ごされるのが良いかと思います。
大きく衝撃を受けたとしても、それは人生の進路図を軌道修正するために必要な事象として必要なものだったりもしますので。


外部からの衝撃を受けた際の精神的対処法はドラゴンヘッドキロン水星コンジャクションに出ています。
ドラゴンヘッドは牡羊座16度にあり、水星18度とキロン19度がコンジャクション。
水星がこの度数にあるのは「非日常と日常の意識の揺れの中で精神が安定し、高い順応性を持つ知識を得る」ということをあらわしているのだろうと私は読みました。
そしてキロンも合なのでその知識は己の内面を掘り下げるような、かなり内省的で深い自己考察になるのではないかなと思います。

心の奥底を整える時期、といいますか。
個人の枠を超える知識を得るのには、やはりあてども無く歩き回るのではなく自分の魂に繋がる元型(archetype)を辿ることになるだろうと思います。天王星のサビアンもそういう内容ですしね。

衝撃を受けてもそこにずっと留まらず、内省を通じて世界観を再構築する。
できればその衝撃をバネにさらに自分の精神をバージョンアップする。



【マンデン占星術で読み解く春分図】

国土、土地をあらわすICが天秤座5度。
人格の変容の過程を描くサビアン区分ですが、国家を占うマンデンの場合だとこれは「国格」になるのかなと思います。


この天秤座5度は進むべき未来に向けて重要な鍵となるような知識を手に入れる機会が訪れる、という出方をしやすいサビアン。
IC天秤座の支配星金星が9ハウスにあること、同じく9ハウスに不動産を表す土星もインしている(金星土星合)ことも踏まえ、土地(国土)や不動産に関しての今後重要になるような法改正があるのではないかと思いました。


MCは牡羊座5度「翼をつけた三角」。
かなり抽象的なサビアンで、現実社会にはほとんど応用不可能な高邁な理想を夢見ている状態を指しています。
「国としての対外的方針」を表すMCにこの度数があるということは、他国からはかなり我が国は浮世離れした国だと見られているのではないのかなあ…と感じました。

そしてMC牡羊座の支配星である火星は8ハウスにイン。
火星は事故や災害、戦争などを意味し、8ハウスは国債や金融、死者数などをあらわします。
穏やかならぬ組み合わせですが、MCの牡羊座5度のサビアンの意味を加味して考えるに「現実を見ずにお花畑の夢ばかり見てると今後痛い目にあうよ」という警告なのだろうなと。


他に気になる点というと、11ハウスに天王星木星合と7ハウスに冥王星があり、同盟国になにがしかの大きな混乱が起きるかもしれません。
同盟国というとまずは米国が思い浮かびますが、議会が紛糾して一時的に機能不全のような事態に陥るのではないかと懸念します。
前回の大統領選では暴動が起こったりもしましたが、今年の11月中頃にまたありますしね…米国内で色々とゴタつきそうな印象。


そして東アジア情勢で考えると、有事の際において我が国の同盟国ポジションになる国といえば台湾と韓国だと思います。
これは今現在、相手国と同盟を結んでいるかどうかというのは問題ではなくて、例えば有事になって台湾や韓国が侵略された場合、自国の防衛上静観ができない国という視点です。
そういう国にも同じくデバブがかかりそう。


そして日本も地震と水難にはくれぐれも注意です。
天候系のイベントが多めな気がします…