出会いがありまして Greco の SG ゲットしました。
経緯はこちら↓
選定に際しては結構調査しました↓
1973年製の Greco SG-600 で間違いないです。
51年前の個体。僕が10歳の時。
フルオリジナルパーツでした。
汚いだけでそこまで傷んでなかったです。
フレットが5割くらいなんでビビリとか音詰まりがちょっと心配なくらい。場合によってはリフレットします。
以下状態&鑑定。
Gneco(グネコ)ロゴ&クラウンインレイ、バインディングなし
Gotoh Star ペグ(ベル型)
シリアルナンバーなし。
もちろんセットネックです。
接合部にヒビがありましたが
ジョイントがずれた形跡なし
塗装割れ程度でした。まあぶつけたことはぶつけたんでしょうけど。
ジョイント部は非常に滑らかなヒールレスになってますのでハイポジションは弾きやすそう。
これって70年代の本家がこうだったんですかね?
60年代の SG って段差があるみたいなんだけど、その辺の変遷を時系列で記載したサイトとかちょっと検索した範囲では見つからず、これが本家コピーなのかマツモクあるいはフジゲンのアイデアなのか不明。
ネック材は 3P のマホガニーぽいです。カタログにはなにも書いてないけど。
目視では歪んではいなさそう。
そして PU がちょっと謎なんです↓
1973年3月5日製造で(先頭の2はロット識別番号)
平頭のでかい PP に Gneco(グネコ)のロゴがプレスされてるってことで「ジャズ・ロックタイプマイク」ぽいのだが…
Maxson ロゴの下に PAT PEND の表記(両PUとも入ってる)
そしてカバーに N.O のプレス(両PUとも入ってる)
これって U-1000 鑑定時のチェック項目なのよね…
アミ線なら決まりだがアミ線ではないので U-1000 ではないと思う。
したら何?って話なんだけど、プレートに PAT PEND とか掘ってある Maxon の PU って調べてもなにも出てこなかったです。
Greco PU のバイブル的サイト↓
にも PAT PEND の記述なし。
Reverb に2つほど出品があって「Extremely rare Maxon PAF Clone pickups」とか説明があって PU 単体セットで 8万弱で売れたみたいだけど、それはアミ線なんですよね。それに PAT PEND の文字がもっと小さいです。
1973年製 SG-600 本体も Reverb に出品があって、それに乗ってる PU にも PAT PEND の文字があるんだけど、アミ線そしてカバー外した形跡があるんで PU がオリジナルかどうか怪しいです。
結局それ以外に情報なし。てことで、謎の PU ってことにしときます。
もしかしたらジャズ・ロックタイプマイクから U-1000 への過渡期的製品かもしれないです。あるいはなんらかの特別仕様かオーダーもんか。
導通確認したところ幸運なことに両方とも生きてました。
ネック=8.07k、ブリッジ=8.26k。
ポッティング処理なし。
音出しするのが楽しみです。
ボディの材はなんだかわからないです
マホガニーぽいっちゃマホガニーぽいんだけどアガチスもクリソツだからなぁ…
そして当時主流のパンケーキ構造です。2層の合板を重ね合わせてる感じ。
Les Paul よりは軽いです。多分 3Kg後半。
電装類もオリジナルのままぽい
ハードウエア類はメッキ剥げがひどい
ブリッジのコマはプラスチック製でした。
こんなんでサステイン大丈夫なんだろうか…
ブリッジとテールピースは場合によっては GOTOH のに換えるかな。
とりあえず現在確認し得るおそらく最古級の Greco SG-600 と思います。
PU だけでも歴史的、資料的、そして希少価値があるんじゃないかな。
ただ、こうなると当初の目的である Phat Cat を取り付けて遊ぶってのもどうかと思うようになりました。
できればオリジナルを大切にしたい。
まあ PU が不安定とかノイズがやばいとか音がしょぼいとかなら Phat Cat に交換する感じかな。
休み中にメンテしてまたレポートします!