先日いじり用にもう一本 Les Paul 欲しくなった件書きました↓
で、色々物色したり作りを調べたりした結果白羽の矢が立ったのは
CoolZ
僕はギター再開してから知ったブランドなんだけど、みなさんご存知ですよね。
島村の History から分派したエントリー向けブランド。
これめちゃくちゃコスパ高い。もうなくなっちゃったらしいけど。
そりゃそうだよ。コストに売値が見合ってないもん。
このご時世ではっきり言ってあのあの値付けであのクオリティ維持できるわけがないと思う。
多分最後の方はギター単体では利益ほとんど出てないんじゃないですかね?
追記:
経産省の木材・木製品・林産物全体の輸入価格をみると、2019年には20%も上昇しています。
CoolZ ブランドが終了したのが 2019年らしいので、その辺はなんとなくマージンを圧迫して旨みがなくなってやめたのかなと想像します。カタログ見る限り価格据え置きみたいですからね。
つか、その後の 2021年からの急騰がハンパない…
今シーズニング中の在庫の木材捌けたらギター価格急騰するんじゃなかろうか。そのまえにリセッションで急落してチャラになるかもだけど。
さてクオリティですが、まずマテリアルが他社のレギュラーラインと同じ
・2Pメイプルトップ(突板のは何Pかはわからない)
・2Pマホガニーバック
・1Pマホガニーネック
・ローズウッド指板
という構成です。
これ Fujigen の Neo Classic、Tokai の Vintage Series と基本同じ仕様です。
Fujigen のエントリークラスで J-Standard ってのがあるけど、あれはボディが Basswood です。ネック材はマホガニーで一応 MIJ。
Tokai のエントリークラス ALS はこちらもボディが Basswood でネックはメイプル、そして Made In China になります。
つか Tokai のレギュラーラインである Vintage Series とかカタログ見ると突板のモデル(FとかQとかのやつ)って、トップ材「メイプル」としか書いてないんですよ↓
なので 3P 以上の可能性あるんだよね。さすがに 7P とかはないだろうけど。
マテリアルオタクの僕としてはちょっと気になるポイント。
で、僕のおもちゃ、いじり用 Les Paul の要件
・メイプルトップ(できれば2P)
・マホガニーバック(できれば2P)
・1Pマホガニーネック
・日本製
・5万未満
を満たしそうな機種は CoolZ しかなさげ。探せば他にもあるけどかなりの演奏大丈夫なのってジャンクになっちゃう。
一方 CoolZ はなにしろ Fujigen が作ってたんで、多少の打痕とかあっても作りは安心できる。
まあマテリアルと工場が同じだからって品質が同じとは限らないですけどね。レギュラーラインとは手間のかけ方が違うんで荒いとこは荒いでしょうけど。
さて、この Coolz ですが、最近でこそ値段上がってきてるけど、2、3年くらい前は中古が 3万ちょっとくらいで取引されてみたい。安いよね。
新品時の価格は8万とかだから、そこそこしてたみたいだけど。
つか 10年ちょい前はこれからギター始めようって人が 8万とかのギター買ってたんですかね?
45年前僕が中坊のときエレキ買った値段の 4万が同じくらいとすればありなのかな。
で、実験用中古の話。
さすがに 7万とかなるともうちょっと出せば Neo Classic とか Tokai LS 買えちゃうんで、やっぱり 5万までですねぇ。
Neo Classic とか Tokai LS なら潰しがきく(=売りやすい)ので要らなくなったら売れるんだけど、CoolZ だと多分売る時は苦労する。景気が悪くなれば尚更ね。
なのであくまでも実験用としての用途でしか資産価値はないんで 5万までというのが僕の査定。
物はいいんですけどね。
なによりブランド名がアレすぎて将来ブレイクする気がしないです。
固有名詞ならチャンスはあったと思うけど。
ものは良いのに。