Jazzmaster の予備知識全くないまま Jazz Strat 化始めました↓

 

 

ぼちぼち組み上がりそうなんですが、そういえば Jazzmaster のポット値ってどうなの?って調べて驚いた。1M ってなに?w

僕が入手した PU は Fender Japan の JM66 についてたやつらしいんだけど、ちょっと調べたところとにかくキンキンした音らしい。

 

こちらに「ジャズマスター偏愛のギターファンサイト」というサイトがあって非常に参考になったのですが、その中で「Fender Japan のはキンキンして耳が痛いが US のはそうでもない」というくだりがります↓

 

 

それを改善するためにポットの数値を落としたらしいですが、期待したほど改善しなかったそうです。

この記事見てちょっと思ったのですが、先日自作したアルニコ5ポールピースのピックアップが同じようにキンキンしてたんですよ↓

 

 

それは磁束密度とインダクタンスそして磁石の特性からと考えています。

US製の Jazzmaster の方がキンキンしてない理由はおそらく磁石の品質が一定してないからと思います。多分磁力弱いです。

 

 

上記の動画では Fender 社のPUの磁石はばらつきが多く「入荷時検品してるのでしょうか?」と手厳しい。

また売り文句でいうような性能がなにもが見つからないPUもあるらしい↓

 

 

まあ、それはさておき、僕のはクソ真面目に作られたであろうフェンジャパのPUです。おそらくキンキンしてるでしょう。

で、ポットをどうするかって話。

1M と 500K でそんなに差はないとすると 250K で良いかぁ、などと考えてた時ふと「そもそもポットの抵抗値上げるとなんで高音が出るの?」って疑問が。

そういうもんだということは知ってましたけど、なんでかって原理は知らなかったんですよね。

んで、調べました。まずPUの物理です。

 

 

そもそもPU内で交流電流が流れるコイルは周波数が高くなるほど抵抗が大きくなって電流が流れにくくなると。つまりPU自体がローパス(=ハイカット)フィルターであると。ここまでは復習。

で、そのコイルの先にポットの抵抗があるんです。その辺の流れはこちらのサイトが詳しいです↓

 

 

ページ中ほどの「抵抗値を変えるとなぜサウンド特性が変わるのか」に詳しい解説がありますので必見。

 

 

簡単にまとめると、この図の#3から#1にぐるっとなってる濃いグレーの部分が可変抵抗なんだけど、そこの抵抗値が小さいと高い周波数が#1に抜けやすくなりアースに落ちちゃうんです。なのでポットの抵抗値が大きければ大きいほど高い周波数が#1からアースに落ちにくくなる、つまり#2からジャックに流れ易くなり、結果高音域が出力されるって仕組みなんですねー。

なるほど勉強になりました。

上記の Frontisland さんのサイトは他にもいろいろ詳細な技術情報が掲載されていて本当にありがたいです。Bookmark 必須。

 

一般的なポットの抵抗値で周波数がどのくらい影響を受けるかはこちらのサイトのグラフが参考になります↓

 

https://www.heartbreakerpickups.com/single-post/2016/10/27/how-potentiometers-drastically-influence-your-guitar-tone

 

これを見るとわかるように、ポットの抵抗値を大きくすると高音域が増幅されるのではなく、落ちていた高音域が回復してることがわかります。

一番ゲインが高く高音域が出てる紺の線はポットなしでダイレクトにジャックに接続した時のものです。

1M と 500K ではかなりのゲイン差があることがわかりますが、共鳴周波数はそれほどシフトしてないですね。これが 1M から 500K にしても変わらなく感じた理由でしょう。

なので 250K にしてもゲインが落ちるくらいでキンキンした音には変わりないだろうとは想像つきます。

じゃあどうするって話なんだけど、そもそもそういう音色として設計されたPUなんでそのまんまで良いんじゃね?と。

ポットのMAX値変えるよりボリューム絞ったりトーン絞ったりした方が効果高いと思う。

なにも常にフルテンで使う必要ないし。

ということで Jazzmaster に敬意を表して 1M で行こうと思います。

 

こうやって調べてみて感じたけど、ポットの抵抗値が大きい方がよりPU本来の音に近いということならその方が良いんじゃないだろうかと思いますね。

それで高音域が出過ぎなら絞りゃ良いんで。

なぜ先人たちはポット位置を 5 でなく 10 をリファレンスにしたんだろう。なんて思いません?

これは僕の想像なんだけどポットの製品のばらつきが酷くて「通常5の位置で使ってください」なんてやっても個体で音が違いすぎてだめだこりゃってなったんじゃないかな。10ならそんなには違わないと思うし。

それに5の位置ってどこ?ってのもあるしね。人によって見方違うから。

 

以上、ポット考でした。