Kinman Pickups

最初、キンマン？金満？中華製？かと思ったら、どうやらイギリスのPUメーカーらしい。

界隈ではそこそこ有名みたいだけど、ギターは35年のブランク明けの僕には初耳。

なんで知ったかというと、手持ちのストラトでほぼ満足はしてるんだけど、なんかどうもあのエアー感がやっぱり足りない。

SRV や John Mayer、フルシアンテあたりの音って言えばわかりやすいか。

例えば John Mayer が自身のシグネチャーモデル Black 1 開発に首突っ込んでる動画で、最後の方に試奏シーンがあるんだけど、その音↓

あとこのちびっ子のストラトの音↓

なんなの？このエアー感。

トーン若干絞ってるかもしれんけど、僕の持ってるストラトでこの音出る個体はない。エフェクターとかIR設定で色々やってみたけど、ただ音がぼやけるだけになっちゃう。

ST-57 に一度 SSL-1 のセットつけたけどイマイチだった。

で、その辺の音を謳い文句にしてるのが Duncan の Antiquity Texas Hot↓

これ良いよね。ネック・ミドルあたりはトラディショナルなストラトサウンドでブリッジはよく歪むモダンなサウンド。
■DC Resistance
ネック：6.3k、ミドル：6.5k、ブリッジ：9.8k

以上、SoundHouseさんより。

まあ、良いんだけど 57,300円は高い。そしてブリッジでガンガンに歪ませるのも自分的には用途はそんなない。

つかそれ系のモダンな音なら Tokai のストラトのセラミック PU で十分良い音出てるし、ST-57 の TEX-MEX も太くて良い音なのよね。

この Antiquity とにかくネックとミドルが良い。ハーフトーンなんてほとんど使わないんだけど、このバランスはいいなぁと。

で、この動画のサウンド聴いててなんとなく聴いたことがある音だなぁと考えたらこれだった↓

このギターについてるPUが Kinman Blues Set ってやつ。

ちなみにこのギターはタイ製です。Reverbで＄2,200とか値がついてます。

レコーディングは NUX の Mighty Plug Pro からライン録りらしいですがいい音ですよね。

ちゃんと弾けば1万くらいの機材で充分いい音出るいい例。

上の Antiquity 弾いてる Nick Johnson もそうだけどボリュームやトーンをうまく使いこなしてあの音出してる。常にフルテンの素人はただPU付け替えて「音が違う。やっぱり高いギターじゃないとダメだ」とかなっちゃうんだよね。

横道それました。

Kinman なんて初耳なんで調べたら SoundHouse さんでも売ってた。42,800円

まあまあするよね。

でもこれスタックドハムバッカーなんです。なのでノイズ出ない。

Antiquity はノイズすごいらしいんで、選択肢としてはこちらの方が良い気がする。

それでも4万はちょっと高いよねぇ。

SRV Setの動画ないんで音確認できなかったので Blues Set の動画↓

で、自分のギターにこれら入れたら本当にあの音になるんですか？って疑問が湧き上がってきました。

したらちょうど僕の使ってる TEX-MEX と Kinman Blues Set を同じギターに装着して比較した動画がありました↓

若干エアー感増したけど違いとしちゃ微妙ですよねぇ…

でももし買うならこっちだなぁ、と。

こんな感じでいろいろ動画見てるうちにだんだんわからなくなってきました。

結局エアー感出してるのはPUなのかギター本体なのか、はたまたアンプ等イクイップメントの方なのか…

そして1つ興味深い動画を見つけました↓

The Secret to Getting SRV Tone

彼 SRV のアンプ担当してたエンジニアと話す機会があって色々聞いたそうです。

で、彼の言うにはギターそのものはそんなに重要ではなく、アンプ設定が一番重要とのこと。

SRVは Super Reverb 使っててその辺の設定にこだわりがあったみたい。

あと弦高やPUと弦の間隔等々、かなり細かい設定してあの音を作ってたらしい。

なるほどー、と。

まあPUである程度音の性質をそっちに持っていけるかもだけど、もっと基本的なとこ見直した方が良さそうな気がしてきました。高いもの買って値段的バイアスからいい音と自己催眠にかかるより、まずはやることあるだろうと。

僕の Photogenic ＆安PU改造した自作のなんちゃってアルニコ5PUの音も悪くないですし（と自分では思ってる）↓

安易にマテリアルに走らず、いろいろやってみようかと思います。