昨日書いた安ギターですが
そもそもアルダーって良いの?バスウッドってそんなにダメなの?って話。
これ誰も明確に答えられないんじゃないですかね?
バスウッドに対する偏見は単に安ギターに多く使われているとか、アルダー信仰は Fender のビンテージで使われてるからってとこだと思います。
じゃあ Fender さんがその辺どう説明してるか調べたら、こう書いてます:
そして値付けはどうか。
アルダー
PLAYER STRATOCASTER®
¥ 103,620 (税込)
MADE IN JAPAN TRADITIONAL LATE 60S STRATOCASTER®
¥ 126,500 (税込)
バスウッドの方が高い値付けになってます。
つまりボディ材での差別化はしてないってことですね。
気になってエレキギター用木材自体の価格を調べてみました。
以下、アイチ木材加工株式会社さんのサイトから拝借。
アルダー:4,000〜6,200円
バスウッド:3,500〜5,000円
ほとんど変わらないです。
ちなみに他のボディ材の価格はこんな感じ。
ホワイトアッシュ:9,000〜11,000円
アフリカンマホガニー:3,500〜6,000円
ホンジュラスマホガニー:18,000円
コリーナ:7,500〜9,800円
カーリーメイプル:17,000〜65,000円
ホンマホ、カーリーメイプルの無垢材ボディならありがたがっても良いかもだけど、他はそんなに価格差ないです。
アイモクさんのサイトにはないけど、僕の一番好きなセン材はアルダーより全然高いです。
まあ需要がないから生産量少ないってのと日本の人件費も相まって高いんでしょうけど、アルダーよりは希少と思う。
僕的にはボディ材で一番気になるのは見た目なんですよね。
木目ってそのまんまギターの顔と思う。
偶然が生み出す波紋の造形美とクラフトマンのプレゼンテーションによる調和。
なので基本ギター買う時は木目の見えるサンバーストかナチュラル仕上げを選びます。
ただ木目が出てれば良いってわけじゃなくて、その配置というかバランスというかその辺も結構気にしてます。
もし気に入ったら相場より少しくらい高くても買っちゃいます。
これとか一目惚れ↓
Fender Japan ST-57 1993
これも↓
Fujigen NST-20RAL
これも↓
Fujigen NTL-10
そしてこれ↓
Mavis 機種不明
これね Fujigen のはその傾向あるんだけど、必ず一番広い部分に板目の大きい渦模様持ってきてるんですよ。
おそらく偶然じゃなく意図的に美的理由でやってると思うんですよね。何10年も前から。
Mavis は偶然良い板目の模様が表面にきちゃったんでしょうが、なかなか美しいです。
追記:Mavis の木目は実際の木ではなく印刷した物を貼っただけでした… ひどい
つまり何が言いたかったかというと、僕的にボディ材は
見た目>ネームバリュー
ってこと。
仮にもし良い木目のバスウッドあったらアルダーよりそっち選びます。