”誰一人、何一つ語られず隠蔽され続ける「日本列島断層」” | へっぴりごし

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誤字脱字が多いのは、年のせいにします。w

 

木村政昭琉球大名誉教授が20年前に指摘した「日本列島断層」は、台湾から中央構造線を派生、淡路島で分岐し、野島断層~淀川~琵琶湖~北国街道~能登~佐渡~奥尻島~樺太に抜ける世界屈指のスーパー断層である。

 http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2016/05/22/1389/
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 日本列島断層は、木村政昭教授の妄想なのか?
地震学会からもメディアからも、果てはSNS上でさえも一切顧みられないこの巨大断層は、過去にもの凄い活動を繰り返してきた。
  
上に紹介した日本列島断層上の巨大地震は
 ①1993年=奥尻島地震M7.8 ②1983年=日本海中部地震M7.7 ③2024年=能登半島地震M7.6 ④1948年=福井地震M7.2 ⑤1995年=阪神大震災M7.2 ⑥2016年=熊本地震M7.3
 だが、実はこれだけではない。ほとんど報道されないが、M8近い巨大地震が日本列島断層上で繰り返されている。

 ①1802年=佐渡小木地 M7.0 ②1964年=男鹿半島沖 M6.9 ③1833年=庄内沖(M7.1?) ④1964年=新潟地震 M7.5 ⑤2007年=能登半島M6.9 ⑥2023年=能登半島M6.5 ⑦2019=山形沖M6.7 ⑧1967年=北美濃(加賀)地震M7.3 ⑨1586年=天正地震M8.2(震源地は若狭地方)⑩1662年=寛文若狭地震M7.5(震源地は若狭~花折断層)
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%9B%E6%96%87%E8%BF%91%E6%B1%9F%E3%83%BB%E8%8B%A5%E7%8B%AD%E5%9C%B0%E9%9C%87
 ⑪1891年=濃尾地震 M8.0(震源地は福井県大野市付近)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%83%E5%B0%BE%E5%9C%B0%E9%9C%87

 近世日本史における最大級の地震である、天正地震と濃尾地震は、いずれも福井県の日本列島断層に近い地域で発生し、さらに、寛文近江若狭地震も、敦賀市~三方を震源とする巨大地震だった。
 日本列島断層が、どれほど凄まじい「地震の巣」であるかが鮮明に見える。

 これほどの巨大地震が日本列島断層想定区域上で続いているのに、なぜか地震学会も、地理学会も、この断層について公式に触れたことは皆無である。批判さえしていない。提唱者が琉球大教授であるにもかかわらずだ。
 木村政昭名誉教授のホームページは、どういうわけか、一部のマイナーなプラウザ以外、とりわけマイクロソフトやグーグルなど原発推進系プラウザではエラーが出て表示されない状態が続いている。元旦の能登地震以降は、とくにひどい。
 https://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/

 そもそも日本列島断層の存在は、地図上で可視的に鮮明である。

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 淡路島で、中央構造線が分岐し、野島断層を北上し、淀川~琵琶湖を経由し、敦賀市そして北国街道から能登半島に向かっている。
 地形地図で見ると、そこには過去数百万年の地殻変動によって、中央構造線、四国吉野川のように「地溝帯」が生成されていることが見て取れる。

 そもそも、吉野川や淀川、紀ノ川のような大河川は、断層活動によって陥没した地形に生成されるのだ。琵琶湖も同じで、数十万年かかって、伊賀盆地から陥没が北西に移動しながら巨大な湖が生成された。
 花折断層も、伊賀方面から移動してきたと考えるしかない。

 問題は、福井県における日本列島断層だ。花折断層から敦賀市を抜けて、北国街道が能登方面に走っているのだが、不思議な平坦地(越前市~七尾市)が200Km以上も続き、福井平野と加賀平野を生成している。
 このなかには、著名な温泉地も少なくない。白山をはじめ、大日山経ヶ岳などの火山も多い。
 北国街道はなぜ平坦なのか? それは繰り返された断層崩壊によって陥没し、そこに周囲の土砂が流れ込んで平坦地を形成したと考えるのが合理的である。

 巨大断層の近くには、必ず巨大な陥没地形が産み出される。例えば、巨大地震を繰り返す東北沖の活動に対応して、松島の三陸リアス式海岸が生成されている。
 日本列島断層の活動でも、巨大な陥没地形が生まれている。それが若狭湾リアス式海岸であり、東尋坊海岸である。
 これは地殻変動で地下深いマグマや花崗岩帯が移動するからと考えられる。地盤は支えを失って陥没する。(花崗岩は比重が軽く移動しやすい特性がある)
 白山山系の火山群と、東尋坊地形には因果関係がある可能性がある。

 こうして地形を観察すれば、北国街道の下に恐ろしい巨大断層の存在が見えてくる。この完全な延長上にある能登半島の邑知潟や佐渡島の国中平野も、誰が見てもはっきり分かる地溝帯地形であり、これが巨大断層の数十万数百万年の活動によって生成されたと考えることしかできない。

 能登半島巨大地震は、地下水の浮上などという証拠のない勝手な概念を押しつける前に、日本列島断層というスーパー断層の歴史的活動の一部だと考えるのが合理的なはずなのに、地震学会も地理学会も、あらゆるメディアも、完全に巨大断層の存在を無視し、一切触れようとしていない。

 

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