『三体』は中国版エヴァンゲリオン
中国で話題となっているSF小説『三体』だが、中国動画サイトのビリビリでアニメ化されたので、どんなものかと見てみた。
『三体』は、中国の若者の間で流行した小説で、日本や米国でも翻訳され、映画やアニメ化が話題となっている作品だ。
ストーリーは、三体人と呼ばれる宇宙人の侵略から地球を守るために、地球の科学者たちが奮闘する物語を描いている。
3Dアニメとしての出来栄えは高くなく、ネットでは酷評されているが、内容もあちら側のメッセージ文学だなと感じさせる。
SF風オブラートに包まれているが、『三体』とはキリスト教でいう『三位一体』であり、彼らが恐れるのはキリストの再臨だ。
日本のエヴァンゲリオンと同じく、向こう側の視点から描いているので、使徒や御子(智子)が阻むべき敵として描かれている。
中国でも、政界や経済界だけでなく、文学やアニメの世界にまで、彼らの影響力が及んでいることに暗然たる思いがした。
野崎晃市(48)
元記事↓