【InDeep】記事より↓↓
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諦念プシガンガ
ロシアの特別軍事作戦が始まって以来…いや…コロナの各国での対策が始まって以来かもしれないですが、「私は誰も信じない」という立場でい続けています。
ロシアのウクライナへの侵攻が始まった際の、一般的な社会の見方としては「西側の傀儡であるウクライナの脅威からロシアを守るための正義の作戦」というようにメディアなどでは捉えられていました。
悪いウクライナ vs 正義のロシア、というような図式でしょうか(そうだっけ?)。
しかし、私はどちらもほとんど信用していませんでした。
何にしても、除籍された可能性が高いとはいえ、プーチン大統領は長く、世界経済フォーラムの「優等生」とされていた人物です。
世界経済フォーラム代表の何とかシュワブという人が、「私が育てた」みたいなことまで言っていた人です。以下の記事にあります。
[記事] 「戦争」を仕掛けているのはプーチン氏かもしれない。そしてそれは世界経済フォーラムの崩壊まで続く最終戦争になるかも
In Deep 2022年3月2日
(クラウス・シュワブ氏の対談より)
> 「メルケル夫人、ウラジーミル・プーチンなどの名前に言及しなければならないでしょう。他のさまざまな人たちを含め、彼らは皆、世界経済フォーラムの若き世界指導者たちでした」 (facebook.com)
かなり長い間、プーチンさんは世界経済フォーラムの「思想教育」を受けていたことになります。
世界経済フォーラムの思想というのは、簡単に書けば、
「貧しい者と愚かな者たちはすべて駆逐されるべきであり、残った者はすべて管理される」
というようなことです。
歌手の戸川純さんが 1984年に出したアルバムに、「諦念プシガンガ」という作品がありますが、その歌詞に、
> 牛のように 豚のように殺してもいいのよ
> 我 一塊の肉塊なり ♪
というフレーズがありますが、世界経済フォーラムの思想の根本はこんな感じですかね。「みんなそういうように考えるようになってほしい」と。
この曲には、
> その暴虐の 仕打ちさえ
> もはやただ 甘んじて許す ♪
という歌詞もありますが、コロナ対策のさまざまについて、人々がそれを甘んじて受けたことを思い出させる名フレーズです。
それはともかく(戸川さん、元気なのかなあ……)、まあ、そういうファック・ガッデム・サノバビッチ的な思想を、コロナ政策と共に全面的に推し進めていた世界経済フォーラムですが、世界経済フォーラムというのは、いわゆる「ディープステート」という言葉と同義でいいのだと思います。
それで、少なくとも、その世界経済フォーラムに育てられたプーチン大統領が、最近、
「グローバル・エリートたちは破壊されなければならない」
と、モスクワでのフォーラムで述べたことが伝えられています。
ここまで明確に述べたのは、これが比較的初めてではないでしょうか。
7月20日の会合で、以下がその時の映像のスクリーンショットです。
ロシアで行われたロシアの集まりですので、ロシア語なんですが、英訳されたものが出回っています。
これは以下のように報じられていました。
プーチン氏が「全体主義としてのグローバリスト」たちの世界秩序を爆破すると宣言
WORLD NEWSPutin Blasts “Globalist” World Order as “Totalitarian”
summit.news 2022/07/20
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は 7月20日に、「グローバリスト」の世界秩序は「全体主義」であり、「創造的な追求を阻害している」と主張した。
モスクワでのフォーラムでの発言だった。
最近西側では悪名が高いこのロシアの指導者は、西側は他国の歴史的な略奪のために世界的な卓越性を達成しただけであり、彼らは地球に単極モデルを強制する道徳的権利を持っていないと述べた。
プーチン氏は以下のように発言した。
「いわゆる「ゴールデンビリオン」たちの完全な支配モデルは不当だ。なぜ地球の人口の中でこのゴールデンビリオンが他を支配し、独自の行動規則を課すべきなのか?」
(※) ゴールデンビリオンとは、ロシア圏で広く使われている概念で、「エリートたちがひもを引っ張って富を蓄積し、一般の人々の生活を破壊するという理論」だそうです
「排他性の幻想に基づいて、このモデルは人々をファーストクラスとセカンドクラスのステータスに分割し、したがって、このモデルは本質的に人種差別的で新植民地主義的だ」
「そして、その根底にあるグローバリストたち、おそらくリベラルなイデオロギーは、全体主義の特徴をますます獲得し、創造的な追求と、自由な歴史的創造を阻害している」
ロシア大統領はさらに、グローバリストたちの世界秩序は他国の搾取から構築されたという彼の見解を強調した。
「もちろん、このゴールデンビリオンたちは偶然に、ゴールデンになったわけではない。それは多くを達成した。しかし、それはいくつかのアイデアの実現のおかげでその地位を占めるだけでなく、アジアとアフリカの両方で他の人々からの強奪によって大部分がその地位を占めている。それが起きてきたことだ」
そしてプーチン氏は、西側のエリートたちが自身の世界的な秩序が解体されていることを恐れていると宣言した。
「西洋の、いわゆる超国家的なエリートたちが、既存の秩序を維持しようと努力しても、新しい時代は到来するのだ。そしてそれが世界史の新しい段階になる。そして、真の主権国家だけが成長のための高いダイナミクスを確保し、他の人々の模範となることができる」とプーチン氏は述べた。
プーチン氏は一貫して西側の崩壊を非難していた。
3月に、彼はスピーチを行い、ヨーロッパと米国の人々に影響を与える経済的困難を生み出したことについて「西側の支配階級エリート」たちを非難した。
ここまでです。
言っていることは、まったくその通りだと思いますが、しかし、何度も悪い男性たちに騙され続けてきた女性などのように、
「なんか、あたし、ちょっと信用できなくて」
というようには思ってしまうのですね。
ちなみに、この信用度のひとつの最近の注目度として、
「ロシアからドイツへの天然ガスのパイプラインを再開するかどうか」
でした。
最近の以下の記事で書いたものです。
[記事] 終末の始まり : ロシアのガスプロムが「不可抗力により、ドイツへのガス供給を無期限に停止する可能性」を通告。国際エネルギー機関の見通しでは、来年3月までにヨーロッパのガス貯蔵量はゼロに
In Deep 2022年7月19日
そして、今日 7月21日に、「本当に完全に天然ガスの供給を遮断した」なら、
「あー、プーチンさんは今でも世界経済フォーラムのグローバリストだ」
と私は考えたと思います。
なぜなら、それは、「人々は何も所有しない」という世界経済フォーラムの思想を、ヨーロッパで発展させることにつながるからです。
しかし、今日、天然ガスの供給は「再開」されました。
ノルドストリーム1、ガス輸送能力の30%で21日再開へ=独当局
ドイツ連邦ネットワーク庁(BNetzA)を率いるクラウス・ミュラー氏は20日、ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」の定期メンテナンスが21日に終了した後、輸送能力の約30%でガス供給が再開されると述べた。
ロシア国営ガスプロムが1日当たり約530ギガワット時のガス輸送を再指定してきたとし、「これは約30%の利用率に当たる」とした。 (ロイター 2022/07/21)
かなり少ない量とはいえ、ロシアはドイツへの天然ガス供給を当初の予定通りに再開しました。
もともとメンテナンス前から、供給量は 40%に削減されていましたので、30%、というのは劇的に少ないわけでもありません。
ロシアは、「ストレートな終末をヨーロッパに届ける」ことはしなかったようです。
とはいえ、プーチン大統領は含みは持たせていますけれど。
先ほどのモスクワのフォーラムで、プーチン大統領は、「ガス供給の今後はわからない」として、以下のように述べたことをロイターが報じていました。
ロシアのプーチン大統領の 7月20日の発言
ノルドストリーム1で使用されている独シーメンス製タービンは今、カナダでメンテナンス中で、カナダは返却すると言っている。少なくとも1つは返却されるだろう。だが、どのような状態で戻ってくるかは不明だ。
修理が終わった後の、技術的なパラメータがどうなっているのかはわからない。
もしかしたら、どこかのタイミングで、タービンが全部止まるかもしれない。そうなると、ノルドストリーム1からのガス供給は止まる。なぜなら、タービンはカナダから来たからだ。これは本当に重要な問題だ。
ガス供給再開の前日の発言です。
脅しともとれますし、「そうそう簡単にグレートリセットには協力せんよ」というようにも聞こえますし、何ともいえないですが、いずれにしても、少ない量とはいえ、ロシアはヨーロッパへのガス供給を遮断しませんでした。
しかし、今回の天然ガス騒動ではっきりとしたのは、
「ヨーロッパの命運をほぼ完全に掌握しているのはロシア」
だということかもしれません。
経済も人命もです。
そして、ヨーロッパは必死で「ロシアからエネルギーを購入」しています。
欧州のロシア産軽油輸入、7月に急増 消費量の大部分を依存
石油分析会社ボルテクサのデータによると、欧州がロシアから輸入するディーゼル燃料(軽油)が今月急増し、3月以来の高水準となった。消費量の大部分をロシア産に依存する状況が続いている。
ロシアからのディーゼル燃料は7月1-19日の期間に日量82万5000バレルとなり、6月から24%増え、全体の輸入量の60%近くを占めた。 (ロイター 2022/07/21)
単に「戦争」という意味では、もう勝敗はついているのですけれど、以下の記事で取りあげましたように、世界経済フォーラムには、すでに、
「撤退という言葉はない」
のです。
[記事] ディープステートは現在「死ぬか生きるか」の瀬戸際にある。だからこそ、世界のリスクはさらに高い状態に
In Deep 2022年6月6日
食糧危機とエネルギー危機は、今すぐにではなくとも、それほど遠くない時期に本格化することは避けられないと思われます。
ディープステートは彼らの行える可能な限りで、とにかく進められるところまで進めようとする。
結果として、世界経済フォーラムはおそらく敗退します。
しかし、それまでが大変だと思います。
この戦争が何年くらい続くのかよくわからないですが、今の日本はコロナ感染増加などということまで一緒になっていますから、状況がわかりにくいまま進んでいくのだと思います。
社会全体のことはよくわからないですが、いずれにしても、「何も信じない」というスタンスは続くと思います。
私が信じられるのは、東京杉並区で、無垢な変質者と呼ばれていた岩田義一郎くんだけかもしれません(誰だよ)。