皆さん、こんにちは。
川島大和です。
私は増永静人先生が残して下さった
「経絡指圧」
を日々の治療や健康のために実践しているのですが、
「経絡と動き」
というのも私が今日まで研究、実践してきているテーマです。
今回は、せっかくですので、
この場をお借りして、私なりの経絡と動きについて
思うところを書かせていただきます。
あくまで試論です。
操体法の橋下敬三先生の著作の中には
「足は親指、手は小指」
というような名言があります。
私は武道や古武術の経験があるので、
すごくこのフレーズには共感していました。
この言葉を経絡にあてはめてみたら・・・
「足は脾経、手は小腸経」
といったところでしょうか?
試しに足の経絡の流れを観てみると・・・
肝経も親指を流れているし、
親指とは関係なくとも、腎経は足裏の湧泉を流れているので
足の動きを考えると重要のように思えます。
しかし全身の脾経の流れや腹診、背候診を観てみると・・・
腹診では、脾経はヘソの当たりとなっており、
背候診では、
胸椎10~12当たりになっています。
ということは、
ヘソは体の中心であり、
胸椎10~12というとカラダの前面では
鳩尾当たりになってくると思います。
さらに下肢の脾経の流れも観ると・・・
鼡径部、大腿前部内側寄り、下腿部内側、親指
となります。
体幹と大腿部の脾経の流れを観ていると・・・
真っ先に思いついてしまったのが、
「大腰筋」
です。
脾経の流れから大腰筋とのつながりが見えてきました。
また「回旋」による全身の連動性を考えると、
胸椎12当たりは重要だし、
やはり足は脾経が重要になってきそうです。
歩行の際、脾経を意識すると
歩き方も感覚が変わってくるかもしれませんね。
意識しづらかったら、脾経をトレイルするように
指圧すると良いと思います。
あるいは、
セルフストレッチで
脾経の意識やイメージを高めたり、
施術でストレッチして脾経の意識やイメージを
高めても良いかもしれませんね。
ちなみに私は今日、近所を少しジョギングしたのですが、
脾経を意識して走ってみました。
走る前に、
上の写真のような
脾経のストレッチを準備体操に使い、
脾経の流れを拇指で辿って、
経絡の走行のイメージを高めると
なかなか快適な走りができました♪
経絡と動き
う~ん、なかなか深~いテーマです。
次回は、
「手は小腸経」
です。
お楽しみに(笑)
って書いてしまった以上は、
次回はこのテーマで書かなくてはいけませんね。
脾経をくくって
いえ、腹をくくって書かせていただきます(笑)
それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございます。