ご訪問頂き、ありがとうございます。
筑後の四代目畳屋、波動畳職人、
近本秀明です。
今回は、い草の産地を紹介します。
北の方から紹介していくと、まず石川産、岡山産、
広島産、この広島産の畳表は、備後表と言って
上質たたみ生産県として伝統の良さを伝える特産
品です。
福岡産、筑後表と言って2007年の調査によると、
全国2位のシェアを誇ります。
全国2位と言っても次に紹介する熊本産が全国の
96.5%をしめており、筑後表は全国の数%にすぎません。
あとは、佐賀産、沖縄産もあります。
今現在、熊本産おもに八代が産地だが国産の
ほとんどをしめています。
現在、中国産がけっこうな割合で日本に入って
きており、人件費の安さで価格が安い畳表が
たくさん出回っています。
およそ、この30年でい草の栽培面積は
約1/10になってしまいました。
まだ減りつつあります。
日本の文化は日本で守って行きたいも
のです。
昔はこのようにい田植えは手植えでした。
冬の寒い日にい田植えをします。
そしてこの様に夏の暑い日に手でい草を刈り取って
いました。
そして泥染めし、このように、扇形に広げ、天日に
ほして乾燥させていました。
大変な重労働でした。
今は、い田植え、刈り取り、乾燥などは機械化
が進んでいます。
まだまだ大変な作業には変わりありません。
こういう人達のおかげで、私たちは畳に寝転ぶ
ことができます。
感謝。