いつも、読んで頂きありがとうございます。
筑後の四代目畳屋、波動畳職人、
近本秀明です。
『日本人に謝りたい』という本があります。
誰が、何を謝るの?と思いますよね。
戦後、マッカーサーとともに占領軍の一員として
来日し、日本の戦後処理についての具体策を
検討していたモルデカイ・モーゼという人が
書いた本です。
何を謝りたいのかというと、
彼は、アメリカの占領政策は日本の国情を
無視したものであり、戦後の日本で精神面に
おける退化現象が見られるようになったのは、
この誤った占領政策のためだったというのです。
そのことを彼は謝りたいと言っているのです。
そして、モーゼはこうも言っています。
「日本民族のもつ最大の財産は天皇制である。
これは全く世界に類例のない偉大なものであり、
人類の理想とするものである。」と。
人類の理想とはどういうことかと言うと、君主が
決して国民大衆に対して搾取者の位置にある事なく、
国民大衆も君主から搾取されることのない政治体
制であるということです。
それは、
日本人の私たちにしてみれば、当たり前の普通の
ことの様ですが、以前ブログにも書きましたが、
「レ・ミゼラブル」の映画での革命のシーンで感じた
のは国民から搾取する暴君でした。
日本の天皇と国民の関係は、世界で
唯一の「搾取、被搾取の関係にない君主制だ」
ということです。
そして彼は昭和天皇の言動についても君主の
理想の姿だと次のように言っています。
「天皇が開口一番、自分のことはどうなっても
いいから国民を救って欲しいと切り出した時、
マッカーサーは驚愕せんばかりであった。
西洋の君主は、いざ革命、戦争、政変など
あった場合は、直ちに自己の生命の保証と
財産の保全を求めて亡命などを計る。
したがってマッカーサーも最初天皇が訪問の
希望を述べた時、非常にきびしい顔をしていた
という。
いってみればそれは当然のことであろう。
日本の天皇もいよいよ生命の保証と財産の
保全のためどこか適当な亡命先の斡旋を
懇願にくるのであろうとマッカーサーが考えた
のも、無理からぬ話であろう。
しかるに前述の如く、天皇は開口一番、自己の
生命や財産の保証ではなく、国民の財産や
生命の保証を求めたのであった」と。
そして、マッカーサーは「そのとき私は神を見た」
という表現をしています。
国民のためならば自己犠牲も厭わない、
昭和天皇の私を棄てて凜とした姿がまさに
神に見えたというのです。
私たちはこのようなすばらしい国に
生まれてきたんだなぁ~と最近つくづく思います。