筑後の四代目畳屋、波動畳職人、



近本秀明です。





今回から、「イグサのすべて」という

ことで、





森田 洋先生の著書からイグサのすごさ



を紹介していきます。






photo:01









平安時代の書物にも登場する薬草



イグサというと、



現代人にとっては『敷物』のイメージ





ですが、





もともとは、平安時代以降、薬草とし



ても使用されてきました。





日本最古の本草書(植物事典)である



『本草和名』(ほんぞうわみょう)





918年にも、



イグサは薬草としての記載があります






photo:02









この書物は、最古の植物事典であると



ともに、





医学事典として薬名を記した書物であ



り、動植物、





鉱物などが掲載されているのですが、



『本草外薬七十種』





というところに、イグサは『燈心草』



(とうしんそう)





として記載されています。





(当時、『外薬』とは物質としての体





に関わるもの、



『内薬』とは霊的な体に関わるものと



して定義





されていて、『外薬』は生命を、





『内薬』は精神を





完全なものとするとされていました)





このこと





からもわかるように。イグサは古来よ





り薬草として





存在していました。また、日本最古の





医書『医心方』





984年、にも同じようにイグサの薬草





としての記述があります。





江戸時代になると、





『本草綱目啓蒙』






photo:03









1803年、にも薬草としてのイグサが





載っています。





イグサを黒焼きにして細末にし、これ





を飲ませると





小児の夜泣きにも効果があったとあり



ます。





また、この時代の川柳に 「燈心を誰





に聞いたか嫁は飲み」





という句が残っていますが、当時は



「イグサを



飲むと早く懐妊する」とされており、





早期の





懐妊を願ってイグサを飲む風潮があっ





たと伝えられています。





これらのことから、イグサは江戸時代





において





医学者だけでなく、庶民のあいだでも





薬草として





広く認知されていたと言えるでしょう





この様に、





イグサは非常に歴史が古く、庶民の





生活と深く





関わってきた作物だと言えます。





ホントにイグサって





すごい!!畳屋の私でもイグサから





薬草のイメージ





は出てこなかった。昔の人はエライ!





日本って おもしろい!!






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