今日は何の日?。 | 女浪士 あずみ

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アラビア人のカルディという山羊飼いはエチオピアの草原で放牧生活をしていました。

ある日、気がつくと、自分の山羊が楽しそうに飛んだり跳ねたりしています。

そこで調べてみると、あたりに茂っている木になった真っ赤な実を食べていることがわかりました。

そこで自分も食べてみると、とても爽快な気分になります。

カルディは山羊と一緒に毎日この赤い実を食べ、元気に楽しく働いていました。

あるとき、通りかかったイスラム教の僧侶が、カルディたちの様子を見て、赤い実の不思議な力にびっくりし、これを僧院に持ち帰り、仲間の僧侶たちにも食べさせたところ、甘ずっぱいおいしさに加えて、眠気がとれ爽やかな気分に。

それ以来みんなすっかり魅せられ、魔法の豆として、密かに愛用されるようになったということです。

コーヒーの生い立ちを伝える話は、このほかにも沢山ありますが、どうやら最初はイスラム教の僧侶の眠気ざましの妙薬として広まったようです。

また、今からおよそ1千年ほど前、アラビアの都バグダットの王立病院長だったラーゼスという人は、「古来、エチオピアに原生していた灌木、バンの種実(豆)を砕いて煎出した汁液バンカムは、一種の薬として胃に良い」と書き残しています。

バンはコーヒーの木のことですが、当時は薬として、とても珍重されていたんですね。