あなたが傘を選ぶときのポイントは?
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現在、使っている傘のほとんどは洋傘でしょう。
傘は和傘としてそれ以前からありましたが、世界では、おおよそ4000年前から使われていたとされており、当時は雨よけではなく、貴族の夫人や高僧たちが外出する際の日よけとして使われていました。
雨傘ではなく、権威の象徴の日傘として、傘は誕生していたのです。
カサが一般的に使われるようになったのはギリシア時代です。当時の傘は閉じることができませんでした。
13世紀に入ると閉じることのできる傘が作られるようになり、鯨の骨や木がフレームとして使われていました。
これがイタリアからスペイン、ポルトガル、さらにはフランスへと広まりました。
フランスでも日傘として使われ、その他にも女性のアクセサリーの一部としても使用されました。
東洋でのカサの歴史は、中国で、女性が使う天蓋として作られました。飛鳥時代に百済を経由して日本に入ってきました。
平安時代になると和紙製造の技術の向上もあり、竹細工を取り入れて改良された傘になり、さらに室町時代になると、和紙に油を塗って防水性を施して、雨傘としても使われるようになりました。
和傘の広まりは江戸時代になってからで、元禄年間には医者や僧侶が蛇の目傘を持ち歩くようになりました。
歌舞伎や踊りの小道具としても使われるようになり、江戸時代の失業した武士が、カサを作る内職をしていたそうです。
明治に入ると、急速な洋傘の普及により、和傘を使う人もほとんどいなくなりました。
現在では歌舞伎や時代劇などで使われているほか、固定して使う野天用や、和菓子屋や旅館の店先で、日よけとして使われている程度になってしまいました。