きつねうどん たぬきうどん。 | 女浪士 あずみ

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「きつね」と油揚げの因縁は稲荷信仰に由来する。


物の本によれば、稲荷信仰は中世に、狐を田の神の使いとする農民の伝統的な信仰と結びついて普及したが、江戸時代には代表的な現世利益神となり、江戸市中には、赤い社殿に「正一位稲荷大明神」の幟を立てた稲荷社が乱立します。


小姓から身をおこした田沼意次が老中に出世した(安永年間・1772~81年)のは居宅に稲荷を祀っていた霊験だと評判になり、人気に拍車をかけたそうだ。

初午の日に狐の好物の油揚げを稲荷に供える風習が広まったのも、この頃からのことのようであります。

これが後の稲荷鮨(篠田鮨)や信田そばにつながっていったとも考えられています。

なお、東京ではうどん台そば台のいずれも「きつね」と呼ぶが、大阪ではそば台の場合は「たぬき」と呼んできつねうどんと区別します。

また、大阪の地方で「きつね」といわず「けつねうどん」と呼ぶ風があったのは、中世に稲荷神の別名ミケツガミを「三狐」と書いたことに由来するという説もあります。