大きな災害や心中事件、大火事などのニュースがペラの紙一枚に刷られたものでした。
当時用いられていた印刷技術は木版。木板に文字や絵を彫ったものを元に、紙に記事を刷っていたのです。
ちなみに江戸時代の瓦版は、中身を読み上げながら売られていたため、読み売りとも呼ばれていました。
そんな瓦版が新聞へと進化するのは幕末のことです。
最初は外国人居留地にいる外国人の間で英字新聞が読まれたり、オランダの植民地であったバタビヤ(現在のジャカルタ)で発刊されていたオランダ総督府の機関誌を和訳したものが発行されます。
この『官板海外新聞(バタビヤ新聞)』が日本初の新聞といわれています。