またたびには、虫えい果と呼ばれる実がなり、これが猫の好物とされています。
虫えい果とは、通常のまたたびの実に、ハエやアブラムシなどの昆虫が卵を産みつけ、形が変形したものです。
通常の実は、楕円形のつるつるとした表面となっていますが、虫えい果は凹凸のある表面をしているのが特徴となっています。
またたびには、マタタビラクトンやアクチニジンなどの成分が含まれており、これらがヤコブソン器官と呼ばれる、猫の上顎にある器官を通ることで、猫が酩酊するような効果が得られるとされています。
またたびを与えると、猫が興奮して転げ回ったり、走り回ったりするため、これらの成分に依存性があるのではないかと心配される飼い主の方々もいますが、効果は一時的なものであり、依存性はないと考えられています。
猫がまたたびに興奮する理由は、マタタビラクトンやアクチニジンなどの成分の効果により、脳の中枢神経が刺激され、一時的に軽い麻痺状態の症状が出るためと言われています。
またたびを猫に与えると、効果が弱い場合は数秒ほど、効果が強い場合は数分以上、陶酔したような状態が続きます。