海に浮かび流れる氷です。
海水が凍った「海氷」と、流れてきた流氷が混合した流氷が北海道にやってきます。
どこから流氷がわいてくるのかというと、北海道から1000kmも離れたアムール川河口付近といわれています。
といっても、アムール川の氷というわけではなく、その河口付近の氷結範囲が北海道まで広がったものです。それがまるで氷が南下してくるように見えるのです。
オホーツク海は比較的浅い海で、かつシベリアからの冷たい空気にさらされますのですので、冷えやすいという特徴があります。
これが太平洋だと深い海になり凍ることが出来ず、日本海だと、暖流でもある対馬海流によって凍ることは出来ません。
オホーツク海の流氷の出来方。まず、海面で小さな氷ができはじめ、その集合体が流氷となります。
流氷の大きさによって呼び方が異なり、たとえば直径2m以下を砕け氷、直径10km以上は巨大氷盤です。
その他にも形や広がり具合によって何十種もの呼び名があるようです。
流氷の氷の密集度合いも、一面真っ白だったり山脈のようなものが、できる時もあれば、初期の段階ではところどころに小さな氷が浮かんでいる状態の時もあります。
凍るといっても海水の中の真水の部分が凍るため、海水のしょっぱさではなく、少ししょっぱいという程度です。
凍らない海水は吐き出されるか中に閉じ込められてしまいます。これがオホーツク海の80%を覆うほどまで広がってしまうのです。
3月上旬から中旬が最大になり、4月に北海道から消えていきます。