長ネギ | 女浪士 あずみ

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ネギは、外国から伝来した数多くの野菜のなかで最も古いものの一つで、原産地は中国西部、シベリア南部などの寒い地域です。

日本では、『日本書紀』(720年)に記載があったことから、朝鮮から奈良時代以前に伝来したとされています。

栽培されていたとされるのは、平安時代。

「延喜式」(967年)に栽培方法の記載があったことから、日本でも平安時代には栽培されていたと推測されています!

中国から日本に伝来した当時から、すでに根深ネギ(太ネギ。根元の白い部分が長く、耐寒性に優れる)と葉ネギ(九条ネギなど。一年通して収穫可能。)に分化されており、根深ネギは寒冷な東日本や耕土の深い関東に土着、葉ネギは温暖な西日本に土着したと考えられています。

葉が柔らかく、甘みと香りが高い上に味がよい。栽培方法は、苗を斜めに寝かせて植え付けられる伝統的な栽培法で、耕土が浅く地下水位の高い地域で行われています。

苗を斜めに寝かせて植え付けるので曲がったネギとなり、直立しようとして曲がって成長したネギは、特有の柔らかさと甘さ、風味が増すと言われています。

山形県酒田市の伝統野菜で根元が鮮やかな赤色の一本ネギ、平田赤ネギ。 

山形県酒田市の伝統野菜で、根元が鮮やかな赤色の一本ネギ。

生のままで刻めば辛みが際立ち、火を通すととろみや甘みが出ます。

味の良さと見た目の美しさが認められ、価格は通常ネギのなんと2~3倍!栽培期間の長さや手間の多さから、農家が自家用栽培することが多かったが、近年関東に出荷されるようになりました。

独特の赤色が、料理に彩りを添えてくれます。