だるまは、僧が座禅している姿を模して造られた、全体を赤く塗った張り子の玩具です。
丸いシルエットで、倒れても底に重しが入っている為、すぐ起き上がるように細工されています。
この為、転んでもすぐに起き上がることから、開運の縁起物とされており、何か勝負事を行う際に、初めに片目を書いて、願いがかなったら残りの目を書き込んで祝うともされています。
この達磨は、全体のシルエットは丸くてかわいいのですが、顔はひげの生えた怖い男の顔になっています。
実は、この達磨の由来は、実在の人物なのです。達磨の由来と言われる人物は、達磨大師という南インドの偉い僧です。
達磨大師は、釈迦の教えを受け、インドから中国へ仏教を伝えたとされています。
仏教をインドから中国に伝えた達磨大師は、中国の少林寺において、人間らしく幸せに暮らす為に修行を行い、日夜、壁に向かって坐禅三昧を9年間に渡って行っていたとされ、面壁九年という言葉が生まれました。
しかし、9年間も厳しい修業を行っていたせいで、手足が腐ってしまい、手足が取れてしまったことから、現在の丸い形の「だるま」になったというのが由来です。
達磨大師は、手足を失っても修行を続け、達磨大師の人生こそ「七転び八起き」というように、人生でどんな困難があっても、めげずに頑張ろうという意味の言葉を表しています。
達磨大師は、手足を失っても座禅続け、そのまま180歳の時に座禅の恰好のまま亡くなられたと言われています。