「石田組」今ではバイオリンをやっている人で知らない人はいないというくらい有名になりましたね!
僕が組長の石田泰尚さんを知ったのはまだ石田組を結成されていない10年以上前なのですが、NHKで横浜フィルハーモニーの放送をやっていたときにコンマスの石田さんが髪を金髪に染められていて驚いたのをよく覚えています(*_*)
なんちゅう派手なコンマスやぁって思っていたら当時習いに来ていた生徒さんもその放送を見られていて、盛り上がりました↑
その後、あまり見ていなかったのですが、2~3年前違う生徒さんが「先生、石田組聴きに行きましたよ!」
といってパンフレットを楽器ケースから取り出して見せてくれて、
「おお、あの石田さんが、アンサンブルをやっているのか」ってかなり時を経て思い出しました(^^)/
メッチャ良かったってその生徒さんがおっしゃっていたので僕も機会があれば聞いてみたいなぁって思っていたのでした^^
今日は、その石田泰尚さんが率いる「石田組」の演奏会をようやく聴きにびわ湖ホールへ行ってきました(^_-)-☆
組長 石田泰尚
組員 石田組(第1バイオリン3人、第2バイオリン3人、ヴィオラ3人、チェロ3人、コントラバス1人)
僕はこの演奏会をいい席で聴きたいがためにチケット発売日の8月にびわ湖ホールの友の会の会員になったのでした。
でも、いざネットでいい座席を押さえよう思ってクリックしたら失敗して、やり直しているうちに結構後ろの方になってしまいました(;^_^A
でも中央の、オーケストラを聴くのだったらかなりいい席を押さえられました^^
その後、あっという間に座席は埋まり、恐らくチケットは完売したのではないでしょうか。
赤く印している場所から聴きました(1J列 17番)
プログラム
シューベルト(マーラー編曲):死と乙女(弦楽合奏版)
全4楽章
==========休憩============
グリーグ:二つの悲しき旋律
第1曲 傷ついたこころ
第2曲 春
シルヴェストリ:バック・トゥ・ザ・フューチャー
チャップリン:スマイル
クイーン:ボヘミアン・ラプソディ
クイーン:輝ける七つの海
レインボー:キル・ざ・キング
アンコール
マイケルジャクソン:ビート・イットなど
前半のシューベルトの「死と乙女」は結構大好きな弦楽四重奏で、聞く前はワクワクしていましたが、演奏が始まってすぐに、このびわ湖ホールは弦楽器は弱く聞こえるのを思い出しました><
今年の6月29日に「古澤巌と品川カルテット」を聴いたときは今日聴いたポジションよりずっと左寄りでしたが、ステージの距離はそれほど変わらず、バランスはいいのですがやはり弦楽アンサンブルをするにはこのホールは大きすぎると感じました。
しかし、とても美しい響きでした。
でもこのまま終わったらなんか不完全燃焼だなぁって思っていたら、
休憩後の1曲目のグリーグ作曲の二つの悲しき旋律の演奏が終わって、石田さんがメンバーの自己紹介、広報部のバイオリニストのトークなどが終わってから、石田さんは、明らかにギアを上げました!!!!!
それは、このホールの響きを感じてそうされたのか、初めからその計画だったのかわかりませんが、一歩客席がわに歩まれて、あの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思いっきり弾き始められたのです!!
すると、今までちょっと弱いと感じていた美しい音色のバイオリンがビンビン響いてきました!!!
それまでは組長も組員のうちの一人だったのが、組長と組員に完全に分離し組長が組員をグイグイ引っ張っていくではないですか!!
ほかの組員もそれにつられてそれまでは大人しくアンサンブルをやっていたのに個々がブイブイいわせて!!
石田組長は他の組員と同じく黒ズボンですが、ボンタンといいましょうかラッパズボンで、ガニマタで歩いたり、膝を折ったりと動き回って演奏されるのですが、いつでも背筋はピンと立っていて芯はぶれない!
なので動きながらでも美音で確かなテクニックに悪影響は殆ど与えていないのです。
また、この後半の映画音楽やポップスになってからはずっとフォルテかフォルテシモで、全身を使って聴衆に訴え、正にエンターティナーとしてお客さんが喜ぶツボを得ているなぁと思いました。
また、曲が終わって引き上げる時、組長はお辞儀もせずにふてぶてしく去っていくのに、申し訳なく思って他の組員がそのあとに組長に代わって全員でお辞儀をするあたり面白かったです。
でも、アンコールも全部弾き終え、本当の最後には石田さんが一人でステージに上がられ深々とお辞儀されるあたり、感動しました。
殆どのお客さんも立ち上がって拍手でそれにこたえ、「ブラボー」の連発でものすごい盛り上がりでした!!!
石田さんは、横浜フィル、それに最近は京響のコンマスとしてまたソリストとしても一流ですが、「石田組」ではポップスでも超一流といういわば二刀流、バイオリン界の大谷翔平だなぁって思わず思いました♪
また機会があれば「石田組」の演奏を聴きたいです♪