菜園で耕すたび、土の中から出てくる土器の破片のことが気になっていました。
10年ほど前から、見つけた土器片を持ち帰り‥洗って整理してみました。
持ち帰ったのは1部で、本気で探すならもっと見つかりそうです。
小学生のころは竹藪の断面から出てきた土器を集め、喜んで遊んだこともあり‥
ここはどこを掘っても都人が住んだ証を見つけられる土地柄です。
実家の竹藪や田畑は、10年ほど前の発掘調査で土器だけでなく剣も出てきて、
禊祓い(みそぎはらい)の儀式が行われた貴重な遺跡地区と認められました。
昔は感染病や不幸ごとが発生するたび、よみがえりや厄払い的な「みそぎ」の
儀式が行われたようです。
わが家の周囲も木簡が大量に発掘されたこともあるのですが、そのころ育児に
追われ記憶も曖昧です。
集めた土器片は、素焼きに近い古いものから彩色した磁器まで‥いろいろです。
菜園では小さな欠片ばかりですが、墓地では器と分かる素焼きも見つけたことが
ありますが、墓地の隅に置いておくといつの間にか見られなくなりました。
ときどき、あれは「お宝」だったかも‥と、思ったりします。
こういうものは、拾った者の所有物にしていいのかな?
どの土器片も、生活感のあるものばかり‥今は水田地帯ですが、大昔は住居が
並んでいたのかもしれません。
孫たちの自由研究にでも役立つかと集めましたが、もう出番はなさそうです。