ここでは単純に時系列に沿って日本国憲法の制定過程を紹介します。

S20.9
マッカーサーが近衛文麿に対して改正を示唆

S20.10.4
マッカーサーがはっきりと憲法改正を近衛に指示
それを受けて天皇陛下に奏上

S20.10.4
GHQによる公職追放により東久邇内閣総辞職

S20.10.9
幣原内閣が成立

S20.10.11
幣原がマッカーサーより改正の命令を受ける

S20.10.18
松本委員長が「憲法問題調査委員会」発足を記者団に発表

S20.18.16
近衛服毒自殺

S21.1.4
松本委員長による憲法改正試案(松本草案) 完成

S21.2.1
毎日新聞によって松本試案がスクープ

S21.2.3
マッカーサーが「マッカーサー・ノート」を民政局のホイットニー将軍に渡す

S21.2.4S〜21.2.12
民政局によるマッカーサー草案作成

S21.2.7
松本草案を陛下に奏上

S21.2.13
外務大臣官邸で松本草案を否定し、マッカーサー草案を手交する

S21.2.18
松本草案の説明書「憲法改正案説明補充」をマッカーサーに提出するがGHQは拒否

S21.2.22
松本・ホイットニー会談 マッカーサー草案で新しい草案をつくることになる

S21.3.4〜S21.3.5
マッカーサー草案をもとに作った日本側草案を内閣法制局部長の佐藤が1人でGHQ側と32時間かけて審議する

S21.3.6
前日審議した草案を要領として「憲法改正草案要領」を発表

S21.4.10
新選挙法による総選挙

S21.4.22
幣原内閣総辞職

S21.4.22〜S21.5.15
枢密院審査委員会開催され帝国憲法改正案が審議される

S21.5.22
第一次吉田内閣成立

S21.6.20〜S21.8.24
帝国憲法改正案が衆議院に提出され審議

S21.8.26〜S21.10.5
帝国憲法改正案が貴族院本会議に上程
貴族院で修正が加わる

S21.10.6
帝国憲法改正案は貴族院で修正が加わったため、貴族院から衆議院に回付される

S21.10.7
衆議院本会議で討議もなく可決
修正が加わったため枢密院での諮詢が必要となり枢密院に下付

S21.10.29
天皇陛下御臨席のもと可決

第九十回帝国議会での審議終了
※審議中、議会は完全にGHQの監視下・統制下に置かれ、常にGHQからの修正、指示、変更を強要されている。