大和北部八十八ヶ所 霊場巡拝ハンドブック 完成 | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。

 
皆さんは奈良に
「大和北部八十八ヶ所」と呼ばれる
集合霊場があるのをご存知でしょうか。
 
お寺巡りをされる方でしたら
山門前の石柱や門標などに
「大和北部八十八ヶ所 第○○番霊場」と
刻まれた案内をどこかでみかけたことがあるかもしれません。
 
今まで大々的に宣伝されてきたわけでもないので、
「四国八十八ヶ所のように巡拝できるのか」
「八十八ヶ所も本当に札所があるのか」
など疑問になるような存在でもありました。
 
江戸時代の明和年間に設置されて以降、
明治、大正、昭和の大激動期に
さまざまな変遷を経ており、
幾度か復興されるも、はっきりとその全容はわからないままでした。
 
そこで今回、復興プロジェクトを立ち上げた
発起人からの依頼を受けまして、
 
88の札所と別格、番外を含めた95ヶ寺中
93ヶ寺の掲載許可を得て本を上梓することになりました。
(2ヶ寺は未掲載ですが巡ることは可能です)
 
全70ページ 1,200円(税込み)
※7月18日発行 
 
制作期間は約半年。
今回はかなりハードルの高い本づくりとなりましたが、
93ヶ寺さまの掲載許可をいただき、
担当の方に取材、校正を入れて頂きました。
お世話になった札所の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
未掲載寺院も含めて、札所となっている95ヶ寺すべての御朱印をいただきました。
どのようなカタチをもって満願とするかは
人それぞれかもしれませんが、
95ヶ寺すべての寺院で参拝、御朱印を賜ることは可能です。
中には、仏さまの拝観において非公開、通常非公開とする寺院もありますが、
四国八十八ヶ所の巡礼であってもそれは同じであり、
自分の勤行であると考えれば参拝は可能です。
予約を入れることで拝観できる寺院もあります。
 
札所は、南都七大寺と呼ばれる大寺院から、
国宝、重要文化財の仏さまがいる寺、自然豊かな山寺、
修行ができる寺、檀家寺、地域で大切に守られてきた仏さまなど
実に豊富なラインナップとなっています。
 
奈良を訪れる一つのきっかけに、素敵なご住職や仏さまに会いに、
大和北部巡礼をはじめてみませんか。