黒塚古墳 | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。


山の辺の道とその周辺史跡を
ご紹介するシリーズ

久しぶりに投稿です。。

今日は山の辺の道の筋違いの
上ツ道(国道169号線になっているところ)
周辺にある


「黒塚古墳」をご紹介します。










エリアで分けると柳本古墳群に入るところにあります。

全長約130メートルの前方後円墳。

古墳時代前期(3世紀後半から4世紀)に築造と推定されています。
気の遠くなるような昔ですね。

現在は柳本公園の一画をなし、周濠の池に囲まれています。

開発や盗掘で原型をとどめない古墳が多い中、
つくられた当初の姿をほぼ良好にとどめているとか。







こんな感じで保存されています。

平成9、10年の2ヵ年にかけて調査が行われ、
後円部では大きな竪穴式石室の存在が確認されました。

生前墓として墳丘自体が事前に造られたことが判明しています。

副葬品としては、33面もの三角縁神獣鏡や画文帯神獣鏡など
多数出土し、注目を集めましたね。

三角縁神獣鏡というのは、
背面に神獣を配し、周縁が山形に鋭く尖っているため
このように呼ばれています。

直径の平均が22センチ、重さは約1キロ。

鏡の裏側には中国の吉祥句を記した文章や
神仙、霊獣などが表現されていて、

これは古代の首長たちが鏡に表現した不老不死や神仙思想を
受け入れた形であると考えられています。

黒塚古墳はこの鏡の出土により、

「もしかして卑弥呼が魏からもらった100枚の鏡なのか?」

ということで

白熱した邪馬台国論争を生んだあの古墳ですね!

真相はいかに!?

『鹿男あをによし』でこの鏡のことが登場しましたね~。
考古学ファン必見の古墳だと思います。


それでは今日も皆様が健康で幸せに過ごせますように。