「まねる」ことを言い分ける | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。


今日は、

「まねる」という言葉の
「使い分け」について調べておこうと思います。

日本では・・・

「真似る(まねる)」の類語

(引用元:Weblio類語辞典)


【模範的行動・生き方などを真似る場合】

・学ぶ
・(~を)見習う
・受け継ぐ
・(~に)追随する
・踏襲する
・(~の)衣鉢をつぐ
・(~の)ひそみに倣う
・(~の導きに)ついて行く
・(~を)独学で修める

※①ひそみに倣う
善し悪しを考えずむやみに人の真似をすることのたとえ。
また、人の言動を見習うことを謙遜していう言葉。

※②衣鉢(いはつ)をつぐ
学問や芸術などで奥義を師から弟子に伝授すること

【指導的動作・名作などを真似る場合】

・(~に)倣って、(師匠の動作に)したがって
・模擬(裁判)
・(名画を)模写する、写す、模作
・換骨奪胎による、見よう見まねで、口移しによる(指導で)

※換骨奪胎(かんこつだったい)
古人の詩文の表現や発想を基にしながら、これに創意を加えて、
自分独自の作品とすること

【創造性・良心などなく真似る】

・模倣する
・(ベルサイユ宮殿を)模す
・似せる
・(~を)なぞった
・(山水を)かたどった(作りの)
・模造(真珠)
・(~を)後追いする
・亜流の
・にせ作
・借り物の(思想)
・引き写す・まる写しする
・盗用する
・剽窃(ひょうせつ)事件
・パクる
・パロる
・(盗作)

【声・顔つきなど真似る】

・(~の)声色(こわいろ)を使う
・(電話で~を)装う
・声帯模写
・顔面模写
・(相手を)からかう
【努力・創造などせず写す】

・丸写しする
・(~を)引き写す
・模倣する
・真似る
・なぞる
・(~を)象(かたど)る
・(~を)コピーする
・(~を)盗用する
・(~を)焼き直す




外国では・・・

・オマージュ(hommage/フランス語)

芸術や、文字においては、尊敬する作家や作品に
影響を受けて、似たような作品を創造すること。
また、作品のモチーフを過去作品に求めることも指す。

・リスペクト(respect/英語)

尊敬、敬意の意味
オマージュと同義に用いられる


・モチーフ(motif/フランス語)

動機、理由、主題という意味
絵画・彫刻などの芸術作品で表現の動機・きっかけとなった、
中心的な思想・思い
他にもモチーフ(物語)の構成要素となる事象、出来ごと など

・パスティーシュ(pastiche/フランス語)
(パスティッシュ、パステ―シュなどの表記もあり)

作風の模倣のこと
文体や雰囲気など、先駆者に影響を受けて作風を似せること
また、広い意味でのパロディもそう呼ばれる

・インスパイア(inspire/英語)

ラテン語の「in‐(中へ)」+「spirare(息、息吹)」から、
(思想や生命などを)吹き込んだり、感化、啓発、鼓舞、
または奮い立たせたり、ひらめきや刺激を与えたりすること。
インスピレーションの動詞形
よって、「インスパイアされる」というのは、芸術分野において、
尊敬する作家や作品に触発され、同じテーマに基づいて創作すること。

・パロディ(parody/英語、ギリシャ語に同義の語があり)

現代の慣用においては他の芸術作品を揶揄や風刺、批判する目的をもって
模倣した作品、あるいはその手法のことを指す。

文学や音楽、映画などを含めた全ての芸術媒体に存在する。
替え歌や本歌取りもパロディーの形態。
軽い冗談半分のパロディは口語で「スプーフ(spoof)」と呼ばれる。


など・・・

ここで取り上げたのは、
日本でもよく耳にする言葉だけですので、
ごく一部のみですが、
使用目的や状態に応じて言葉は使い分けられていますね。

あと、日本では、
引用、転載、出典、
カバー、モジリ、二番煎じなどもありますね。

人は誰かの真似をして成長していくもので、
真似をすることは否定されることではないけれど、
これはありとかなしなどの判断は、
本人の良識にゆだねられています。

完璧な人間などいないとしても、
できるだけ、トラブルなどないような形で
使い分けていきたいですね。




それでは、今日も皆様が健康で幸せに過ごせますように。