女性の就労について | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。

先日、某所にて飲み会があり参加してきました。

定期的に集まっているメンバーなのですが・・・

そこでの話題の一つに、
「女性の就労について」が挙がり、
白熱した議論が交わされていました。

たまたま・・・なのか、
話好きな人ばかりが集まっちゃって(笑)

職種はバラバラなのでいろんな話が展開されて
勉強になったのですが、その中でも、

外国人の女性と沖縄人の女性は
日本の文化と相容れない生活を
されてきた経験があるだけに興味深い話が多かったです。


外国人の女性は本籍はブラジルで、
五ヶ国語を話せます。

ポルトガル→イタリア→フランス→英語→日本語

第一言語がポルトガル語で日本語が一番難しいそうです。

この彼女が中心となって繰り広げられた話題は、
女性が就労を続けていくことの大変さについてでした。

ブラジル人の女性は、
「日本の女性は考え方が甘い」って言っていました。
「都合よく女性になる」とも。。。

その一方で
「男性を操作するのがうまい」とも。
ここは見習いたいところらしいです(笑)

彼女は、大阪で勤務しています。
建設関係の職場で初めて、女性管理職になった人です。

11年前の長女出産のとき、産後すぐの入院中のベッドの上で、
部下に電話で業務の指示をしていたそうです。

能力が非常に高い女性なので、
仕事では男女対等で働くべきだと考えているようです。

それから、
「なぜ、日本の女性は働かないのか。
学校だって国に男性と同じだけサポートしてもらったはずなのに、
何故、女性だけ仕事をせず、専業主婦になるの?」

こんな疑問を投げかけていました。

職場での経験から、専業主婦となって辞めていくという選択を
する女性が理解できないらしいです。

日本は女性が働きにくい社会であることを
身をもって実感しているようですが、
だからといって、辞めるのは疑問なのでしょうね。

能力が高い女性がそうやって、仕事を辞めることで
その能力が発揮できなくなることがもったいないと訴えていらっしゃいました。

酔っていたのでしょうか(笑)


ちょっとだけ調べてみました。

厚生労働省による
働く女性の実情 平成22年度版

こちらが最新の資料です。
女性の就業に関する実態や
M字型曲線と呼ばれる女性の就業率の割合などがわかります。

生産年齢(労働に適する年齢)は15-64歳はとなっています。

生産年齢の労働力率は63.1%

(労働力率=就業者と完全失業者数とを合わせた労働力人口が
15歳以上人口に占める割合。
労働力人口÷15歳以上の人口×100の数値で示す)


平成22年の女性の労働力人口は2,768万人と前年に比べ3万人減少
(前年比0.1%減)し、2年ぶりの減少となった。
生産年齢(15~64歳)の労働力人口は2,544万人(前年差9万人減)となったが、
生産年齢の労働力率は63.1%と、8年連続の上昇(前年差0.2%ポイント上昇)となり
過去最高を更新した。
年齢階級別の労働力率は、「25~29歳」(77.1%)と「45~49歳」(75.8%)を左右のピークとし、「35~39歳」を底とするM字型カーブを描いている。

M字型曲線の底はここ20年で30代前半の女性より、
後半の女性へとシフトしているようですね。
つまり30代後半の女性の就業率が低いということですね。

正規雇用より非正規雇用が53.8%と上回っています。

これは、既婚と未婚とでも大きく差がありよね。

配偶関係、年齢階級別 労働力率はp2

子どもの有無別就業状況は・・・

子どもの有無別の就業状況を、直近調査と10年前の調査(平成9年)で比較してみる。
有配偶世帯の妻の就業率は「25~29歳」で40.1%から48.0%に、
「30~34歳」で43.3%から49.5%と上昇しているが、
「35~39歳」及び「40~44歳」ではわずかではあるが低下している。
同様に、有配偶世帯のうち子どもがいる世帯の妻では、
「25~29歳」で28.9%から37.4%に、「30~34歳」で40.0%から44.0%と上昇しているが、
「35~39歳」及び「40~44歳」ではわずかではあるが低下している。
一方、有配偶世帯のうち「夫婦のみ世帯」及び「夫婦と親から成る世帯」
(以下「子どもがいない世帯」という。)の妻では、
就業率は25歳から44歳までの全ての年齢階級で上昇しているが、
特に「25~29歳」及び「30~34歳」の年齢階級において上昇幅が大きくなっている。

(太字は本文より引用)

M字型カーブを形成する要因の分析はp11

彼女が言っている「女性の働きにくさ」の答えはp18の
「女性は就業率と潜在的労働力率の差が大きい」に
実態のわかる調査結果がありました。

これはあくまで日本国籍の人の調査なので、
外国籍の彼女は含まれていません。

ちなみに、
彼女は親に家事など教わっていないそうです。
働くことが前提で勉強してきたのでしょうか。

結婚後、家事は、家政婦を雇えばいいと思っていたとか。
祖国のご実家では安い賃金で家政婦が雇えたそうです。

ところが自分が某大学の留学生として日本にきて、
大学院(修士)も出て、そのまま日本に就職して
事実婚をしたときに、家政婦を雇おうと思っても支払う賃金が
高くて雇えない。
私はHPはつくれるけれど、料理はできないって・・・。


なんだかね、女性は強いな~っていうことを
思わずにはいられなかったです。


私は各家庭でうまく回ればいいことではないかと思いますね。
別に仕事の能力がどうであれ、
女性が専業主婦を選択したからといって、
本人がそれでいいのかどうか・・・という話ではないかと・・・。

これから少子高齢化が加速していく日本では、
専業主婦でいられる人が希少となり、
女性の労働力人口は増えていくことになりそうです。


私にとって考えさせられることが多い話題でした。



それでは、今日も皆様が幸せでありますように。