「幸福」の価値観とは!? GNHの国ブータンの研究から③ | ドット模様のくつ底

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福祉的な目線から心の問題を考えています。


※3年前に開催されたフォーラム


―第12回 京都大学地球環境フォーラム―

「幸福」の価値観と次世代環境人材育成


のレポを順次再掲載していこうと思います。


プライベートでブータンの話題が出たのをきっかけに

思い出して読み直したのですが、個人的に面白かったので

まだ読まれていない方はよろしければどうぞ。




京都大学大学院地球環境学堂

環境人材育成コンソーシアム幹事

日本GNH学会理事


松下和夫氏の講演からのレポです。


GNHとブータン憲法(9条2項)

「政府の役割は、GNHを追求できるような諸条件の整備に

努めることにある」

(草郷孝好氏 「GNH」p52より)


*所得格差・冨の集中を最小限に

*近代・伝統医療で国民に無償で

 基礎的公衆衛生サービス提供

*国民に働く権利・職業訓練機会を与え、

 労働条件整備に努める

*国土の60%を森林として整備

*地域社会の協働や拡大家族の保全に努める







GNHの9つの領域↑

・生態けの多様性とレジリアンス

・よいガバナンス

・時間の使い方

・文化の多様性

・地域社会の活力

・精神的健康

・健康

・くらし向き

・教育


政策統合の実践ツールとしてのGNH

◆憲法第9条2項

◆GNHの4本柱

◆GNHの9つの領域

◆GNHコミッションによる政策評価・政策統合

◆GNHの72指標→

 指標に基づく2年ごとの調査

「家族は互いに助け合っているか」

 「睡眠時間」

 「植林したか」

 「医療機関までの距離」

 

◆公共政策・資源配分のあり方の改善



ブータンの持続可能性は?

(ブータン方式)


◆伝統文化の保存

◆環境に優しい生活

◆観光税方式による外貨収入

(観光客限定、30%のロイヤリティ)

◆水力発電電力の輸出収入

(対インド:輸出額の40%)

◆海外からの援助(大国からの援助は避ける)

◆公平な分配

◆上記と両立する開発

◆GDPよりGNH


④へ続きます。