日本一火災に遭ったお寺 興福寺 中金堂再建 | ドット模様のくつ底

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↑興福寺の五重塔です。

応永三十三年(1426年)、室町時代の再建です。


いつ見ても感動してしまいます。



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興福寺中金堂再建中。


以前にも記事にしていますが、


総工費用六十億円かかるそうですね。


工事は瀧川社寺建築 瀧川昭雄さん が棟梁です。


瓦の御寄進もできます。

1,000円or5,000円



興福寺さんはお寺として、日本で一番火災に遭ったお寺なんです。


天平二年(730年)、光明皇后の御発願により、はじめの塔が建てられた後、


何度も焼失、復興を繰り返していくんですね。


特に治承四年(1180年)の平氏による南都の焼き討ちで、


東大寺、興福寺は、伽藍がほぼ全焼するほどの被害に遭いました。




そのたびに再建・復興を繰り返していくのは、


興福寺さんに、「はじめの状態へ戻すもの」(天平回帰)というお考えがあるからです。




また、復興できないお寺がある中で、復興されてきたということは、


それだけの権力者がバックにいたということであり、


焼失するのも歴史的な背景からの理由があるわけなんですね。


今もなお、天平時代のお寺の状態にできる限り戻そうと、

お寺の方は復興のために努力をされています。


東京・九州で平成二十一年(2009年)に開催された阿修羅展は


中金堂復興のためだと伺いました。


今後もより多くの皆さまが、お寺にご結縁されますように・・・


今の時代に、中金堂の再建に出会えることに私は感謝・合掌です。



*瀧川社寺建築の瀧川昭雄さんによる基調講演があります。


「興福寺中金堂再建秘話(仮)」というお題目で

10月29日(土)10:00~10:50まで。

(定員150名)


ご興味のある方は下記リンク先をご覧下さい。


シンポジウム 「世界遺産春日奥山 古事の森を知る」


平成23年10月29日(土)

10:00~15:00


第一部 シンポジウム

①「興福寺中金堂再建秘話(仮)」

瀧川社寺建築 瀧川昭雄氏

②パネルディスカッション

春日大社 岡本彰夫権宮司

興福寺執事長 森谷英俊師

東大寺執事長 狭川普文師



13:00~15:30

春日奥山原始林散策(5キロ)


参加費500円